過熱する前田敦子の「妊娠報道」に違和感! 妊娠はいったい誰のものなのか

2018/08/21 20:00

 21日発売の「女性自身」(光文社)が、前田敦子(26)と勝地涼(32)のツーショットをスクープした。先月31日に結婚発表をした新婚のふたりが買い物から帰宅するようすを撮ったものだが、記事は前田敦子のおなかが「ぽっこり」していると指摘。さらにこのとき勝地涼が車を玄関前まで乗りつけたり、買い物袋を持ってあげたりと、新妻の体を気遣っていたことを理由に、前田敦子の「妊娠説」をおおっぴらに書き立てているのだ。前田敦子の所属事務所は、妊娠の報告は受けていないとしている。

 前田敦子と勝地涼は、交際期間わずか半年のスピード結婚が憶測を呼び、各紙は発表直後から「授かり婚か」とぶち上げていた。さらに前田敦子が今秋放送のドラマ『パンドラ』(WOWWOW)に出演を予定していたものの、「体調不良」を理由にクランクインの2ヶ月前に急遽降板したと報じられたことで、「妊娠説」はさらに信ぴょう性を増しているようだ。AKB48時代からのファンも「あっちゃん妊娠か~ショックだわ」「まあこのスピード婚はそうだろうなあって感じ」「結婚するなら出来ちゃった婚でも問題ないじゃん」と、悲喜こもごものようす。

 他方で、前田敦子の体調を慮る声もあがっている。「これでもし本当に妊娠してて、ショックで堕ろすことになったらどう責任とるわけ?」「話題になればなんでもいい! っていう感じのニュースで、あっちゃんがかわいそう」と、過熱する「妊娠報道」をいさめるファンもいるようだ。

 元国民的アイドルで女優の結婚や妊娠となれば、注目度が高いこと自体は仕方ないかもしれない。しかし結婚はともかく、デリケートな妊娠や出産については、節度を持った報道が望まれはしないだろうか。

 一般的に、女性が妊娠を会社や周囲に報告するのは、妊娠16週以降の安定期に入ってからがベストだといわれている。妊娠初期はなにがあるか予測もつかないし、流産の可能性もあるためだ。他方で、妊娠初期はつわりなどで体調を崩しやすく、業務に支障をきたす場合もあるので、その時期にサポートが必要で早めに周囲に伝達する人もいるだろう。

 女性にとって妊娠を伝えるタイミングは非常に難しいものだが、いずれにせよ当事者の女性が決めるべきで、外野がとやかく言うことではない。それは子を産まんとする女性の当然の権利で、たとえ芸能人であっても変わらないはずだ。妊娠情報は、決してコンテンツではない。

 現時点では前田敦子自身は妊娠を明かしていないし、所属事務所も事実関係の明言は避けている段階だ。もし前田敦子が妊娠を発表したならば、それはめでたいニュースになるだろう。けれど外野が妊娠発表を催促するのは無神経ではないか。幸せに満ちた若い夫婦を温かく見守りたい。

最終更新:2018/08/21 20:00
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