りゅうちぇるは「常識」に流されない 男も女も関係ない夫婦像

2018/08/18 20:00

 8月14日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に、りゅうちぇる(22)が出演した。りゅうちぇるは、今年7月、妻・ぺこ(23)との間に男児が誕生したばかり。その夫婦観が明らかになる一幕があった。

 この日の番組のテーマは「ややこし夫VSイライラ妻」。「イラっとくる夫・妻の言動」として視聴者から寄せられた体験談で、<パジャマのボタンが3つも取れていたので「いい加減ボタン付けてくれよ」と言ってもなかなか付けてもらえず、3日後、ボタンの穴よりも大きいボタンが付けられていたこと>といったものが紹介された。

 司会の明石家さんま(63)は「(ゲスト出演陣の)旦那さんはどうなんですか? 俺なんか何もかもやってほしいタイプなんですよ」「ボタン付けなんか自分でできるけども、奥さまにやって欲しいっていう……」と、体験談に共感。しかし、さんまに「どうなの?」と聞かれたりゅうちぇるは「今、見ててびっくりして。ボタンとかも多分僕、取れてたら自分でやっちゃう」。さんまから「『何にも言わず付けてくれよ』って甘えたくないの?」と重ねて聞かれるも、「何か違うとこで甘える」と微笑むのであった。

 さらに最近は、りゅうちぇるが食事を作っているという。「今(子どもが)生まれたばっかりだから、僕が作るようになりました」「ぺこりんが結構でき過ぎちゃうから、僕がじゃあ何ができるか? みたいな」と語るりゅうちぇる。また、ぺこは交際中は「出前と着色料しか食べてなかった」が、結婚してから横澤夏子と料理教室に通うなどしてどんどん腕前が上達したのだそうだ。

 そんなりゅうちぇるに対して、明石家さんまは「料理教室、結婚前に行っといてほしいなー。俺らの時代はそうやで」と言い、長嶋一茂(52)は「胃袋つかむみたいな時代があったけど今はもうそんなこと言わないの?」「もう旦那に料理を作ってほしいって時代なの?」、石原良純(56)は「えー作ってよー」「作ったら褒めてくれるの?」といった反応だった。シェリー(34)が「(料理教室に)通ってほしいのはお互い様ですよ」とツッコんだが、同感である。

 女性が男性の「胃袋をつか」んで、結婚「してもらう」とか、妻に家事をやってもらうことで夫は「大切に扱われている」と感じ充足感を覚えるとか、そもそも妻が家事をするのが普通で夫が「手伝ってくれ」たら褒めるべきとか、そういった「常識」がこの社会では形成されてきたが、りゅうちぇるにとってはそんなもの、どうだっていいのだろう。りゅうちぇるとぺこは、男も女も関係ない(性別役割のイメージに捉われない)対等で尊重し合う夫婦像を見せてくれている。

りゅうちぇるのブレない芯が支持されている
 りゅうちぇるは、自分の意見をしっかり持ち、発信してきたタレントだ。他人の価値観に惑わされず、常識に流されない。そこが彼が支持されるポイントでもある。

 かれこれ2年前になるが2016年7月、『爆笑!いいね動画シアター』(フジテレビ系)に出演したりゅうちぇるが、飲み会でモデル女性から「化粧してる男ってありえない」「子どもが生まれてもそのままでいるつもりなの?」「男らしくない」と非難される場面があった。これらは実はりゅうちぇるに対するドッキリ企画だったのだが、りゅうちぇるは「人に何を言われても負けないで、自分をしっかり持つ姿を見せる」し、「しっかりと自分を持った子に育てる」として、自分のメイクやファッションを変えるつもりはないときっぱり。「偽りの自分に慣れたら人に何も教えられない」とも語っていた。

 2016年8月に、『7時にあいましょう』(TBS系)に出演した際もそうだった。結婚に夢を持っていたが離婚という結果になった矢口真里(35)に「そら見たことかと思った」「結婚は修行」と言う経済評論家の森永卓郎に対して、りゅうちぇるは「修行って何!?」と反論し、「ファンタジーなものを夢見てもいいと思う」「すごいかわいい結婚生活にしたい」と自身の結婚に対する思いを語った。森永から「チャラチャラしてたら結婚生活は続けられない」と苦言を呈されても、りゅうちぇるは「自分で経験をすればいいこと」だと怯むことはなかった。

 そして2016年12月、りゅうちぇるはぺこと結婚。子どもにも恵まれ、ぺこと協力しながら家事・育児に取り組んでいるようだ。8月13日には原宿ベルエポックホールでファンイベント『CANDY SUMMER PARTY W/ CHELCHELS』を開催。誕生したばかりの愛息の名前は、りゅうちぇるとぺこがともに好きな映画のキャラクターから命名したと語り、キラキラネームと否定的な声もあったそうだが、しかし自分たちの思いが込められた名前であり「貫こう」と思ったという。一児の親になったりゅうちぇるが、批判や中傷にめげることなく自分の意思を大切にする姿に勇気づけられる人は、きっと少なくないだろう。

最終更新:2018/08/18 20:00
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