コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき27

元極妻が考える日大アメフト部事件——「鉄砲玉」に「破門」なんてヤクザ映画の見すぎ

2018/06/03 16:00
日本大学アメリカンフットボール部フェニックスOfficialサイトより

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザと付き合うのがダメなワケ

 日大のアメフト部事件、前任の監督とコーチの「除名」で落ちつくかと思っていましたが、ちょっと前に「流出」してた理事長さんとヤクザの大親分のツーショット写真がまた浮上したりして、どうなることやらです。でも、「黒い交際」を今になって暴露されるのはさすがにお気の毒です。いい悪いは別にして、ちょっと前までは政財界の大物と大親分のお付き合いは珍しくなかったのです。安倍晋三総理も、そういう問題が取り沙汰されていましたし。

 そもそも、なぜヤクザと付き合うのがダメなのでしょうか?

 暴排条例では、「暴力団関係者と交際しない」ことを基本理念にしています。あくまでも「理念」なんですよ。で、この理念の下に「何かをあげる(「利益供与」といいます)のはダメ」とか「名義貸しをしてはダメ」とか決められているんですね。

 名義貸しはともかく「利益供与」とは何なのかというと、実はよくわかりません。たとえば見た目が「反社会的勢力」な人がコンビニへお弁当を買いに来た時に、売ってもいいのでしょうか? 都条例では、この人が「暴力団員かどうか」を毎回確認しなくてもいいとしています。

「この規定については、努力義務規定であり、例えば、スーパーやコンビニで日用品を売買するなど、通常、一般的に取引の相手方について身分を確認しないような場合についてまで、あえて相手方の確認をするよう求めるものではありません」と、警視庁のサイトにはわざわざ明記されています。

 たぶんどの自治体も同じでしょうね。確認していたらキリがないからなのでしょうが、こういうのって、いちいち書くことなんでしょうか?

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