夏目三久もセクハラ被害を告白、50代芸人たちからは次々飛び出す無理解発言

 福田淳一元事務次官のセクハラ報道を端緒として、ようやく日本でも社会的議論となったセクハラ問題。今回声をあげたのはテレビ朝日の女性記者だが、メディアではこういったセクハラは常態化しており、業界内でのセクハラ被害を訴える声が日増しに増えている。そのひとりが、フリーアナウンサーの夏目三久(33)である。

 夏目三久アナは4月25日放送『あさチャン!』(TBS)で、「かつて、取材相手からセクハラとも取れる言葉を受けたことはたびたびありました。その人については、取材する側も皆がもうそういう人なんだなぁと諦めて、私自身も声を上げるということが、イコール、“仕事が出来ない”“心が弱いヤツ”だと思われるのが怖くて、その時は皆が黙認しているという空気ができあがっていたんですね」と、セクハラ被害に遭っていたうえ、社内の「空気」からその被害を我慢していたことがあると告白した。

 そのうえで夏目アナは、「今回の報道をきっかけに思ったのは、この黙認こそが、セクハラをはびこらせている一番の大きな要因になっているのではないかと思いました。ですので、女性男性ともに、一人一人がセクハラ問題を考えて、根本から意識を変える、そういう時代にきているのかなと強く思いました」と提言。元日本テレビアナウンサーから飛び出したこの告白は、社会的議論の巻き起こっている渦中において、非常に勇気ある行動であるといえる。

 しかしその一方、芸能界でのセクハラに関する認識は惨憺たるものであるようだ。さまぁ〜ずの三村マサカズ(50)は4月23日に更新したツイッターでセクハラ問題について持論を展開している。

 三村マサカズは、まず〈セクハラ問題。触れられないぐらい過熱しています。女性が嫌な思いをしています。でもパワハラが大部分入っている案件な気がします。全てに笑いが入ってない。そこにも問題点が。。。パワハラは、最悪です。。。パセハラにしますか。そろそろ〉と投稿。

 さらに続けて、〈私も昔。MCハラを受けました。それは、作家さんや、番組ディレクターなど面白半分で、台本に司会として出来てない、噛んでる、進行が出来ない、という内容が。これは、ゲストの方から見たら格好の餌食です。当時。先輩方のゲストが沢山いましたから。台本で植え付けたらいかんな。。〉ともツイート。自分もかつて、番組スタッフによるパワハラを受けてつらい思いをしたと綴った。

 これに対し、ツイートを見た人々からは「お前が言うな!」の声が殺到した。〈ご自分がセクハラ、パワハラしてることには気づいてない?〉〈三村さんが番組内でグラビアアイドルの胸を触っているセクハラ映像を何度も見ています。自信が過去に行ったセクハラに関する反省や謝罪はないのでしょうか〉といったリプライが多く寄せられたのだ。

 多くの人が指摘しているように、三村はカメラの前で共演者のアイドルやアナウンサーに公然とセクハラを行ってきた。

 たとえば、元アイドリング!!!メンバーのタレント・谷澤恵里香(27)は、2015年3月10日放送『さまぁ~ずのご自慢列島ジマング』(フジテレビ)で胸を揉まれた。そのとき、彼女は笑いながら「いま触った!」と反応。カメラの前で胸を触ったそのくだりはカットされずにお茶の間に流れ、公衆の面前で堂々とセクハラ行為におよんだその模様は話題となった。

 谷澤恵里香はその直後に更新したブログで〈番組が盛り上がるなら体を張ります!信頼してますから!〉と書いているが、この行為をめぐる構図こそパワハラそのものである。前述の番組で胸を触られた後、谷澤は笑いながら「あ〜、恥ずかしい。ありがとうございます」と返しているが、収録現場の雰囲気を壊さないようため、彼女はそのようにするしか選択肢がなかったことは容易に想像できる。さらに、谷澤とさまぁ〜ずは同じホリプロの所属タレントで、事務所の先輩後輩関係でもある。さまぁ~ずの冠番組に彼女が呼ばれたのも、その力関係が無縁ではないはずで、そうであれば、より一層セクハラを拒むことは難しかっただろう。

 また、数多くいる被害者のなかで、最も三村によるセクハラの餌食となったのが、2007年の番組開始から2013年まで『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京)で旅を共にしてきた大江麻理子アナウンサー(39)だろう。

 大江アナは長きにわたる共演のなかで、数多くのセクハラ被害に遭っている。谷澤が被害に遭ったような胸を揉まれる行為以外にも、大江アナがまたがった自転車を彼女に密着する姿勢で三村が後ろから押す、どさくさに紛れて尻を触る、真夏のロケで大江アナのワキ汗を指摘しイジる……など、セクハラをギャグとして使ってきた。

 三村は先ほど引用したツイートで〈全てに笑いが入ってない。そこにも問題点が。。。〉と書いている。しかし、わざわざ指摘するまでもなく、そもそもセクハラをすること自体が許されない行為だ。そこに「笑い」が入っていようといまいと、そんなことは何の関係もない。そもそも、女性タレントの胸を触ったり、女性アナウンサーの尻を触ったりすることの何が面白いのか? 前述した谷澤恵里香の一件のとき、同じスタジオにいたハライチの澤部佑(31)は、一連の胸を触るくだりを見て、笑うどころか、「頭おかしいんじゃねえの!?」とツッコミを入れていたが、それが真っ当な感覚だろう。

 しかし、芸能界のなかでセクハラに関する意識がどこかズレていると認識させる言動はこれだけではなかった。

 4月24日深夜放送『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)にて、爆笑問題の太田光(52)は、福田元事務次官の報道の話題のなかで、女性記者たちのいわゆる「女を武器にする」という行為を称賛した。

 太田は「あのケースがそうだっていうわけじゃないけども」とエクスキューズを置きながら、「記者っていうのは、スクープをとるために女を武器にするっていうことだって、したたかにやっていいと思うんですよ。それは、男社会に対するカウンターだからね。そういうケースも絶対あるんですよ。会社がそういう綺麗な娘をわざと行かせて、口を割らせるみたいな、軽くさせるみたいなことは実際にあるし、それをわかっててやってる女性記者も、したたかで俺は立派だと思う」と意見を述べた。

 一応、太田自身も「問題は、日本の政治家に、特に、重要なポジションについている政治家が男ばっかり」とは指摘しているが、しかし、そもそも、「女を武器にしてスクープをとる」ことを褒めそやすような女性蔑視の社会構造が残っているからこそ、テレビ朝日の女性記者のような被害者が生まれる。差別的な環境に過剰適応して「女を武器」にしながらスクープをとることは「男社会に対するカウンター」でもなんでもない。今回被害を告白したテレビ朝日の女性記者以外にも、多くのマスコミ関係者が続々とセクハラ被害を告白し始めている状況での「したたかで俺は立派だと思う」は、今回の問題を理解しているとは言い難い。

 現在のテレビ界で中心にいる三村マサカズや太田光のような芸人がこのような認識では、芸能界のセクハラ被害は確実に消えないだろう。「根本から意識を変える、そういう時代にきている」のは、報道セクションだけではなくバラエティ班も同じである。

(倉野尾 実)

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