コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき23

実は「純愛」に憧れるヤクザたち――元極妻が明かす、“カタギのネーチャン”への恋心

2018/04/08 16:00
Photo by Micael Faccio from Flickr

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザと警察官の「許されざる恋」

 前回書かせていただいた「23歳の女性警察官と30代ヤクザの道ならぬ恋」問題ですが、3月末に女性警察官は依願退職し、捜査情報を漏らした罪で略式命令を受けて罰金30万円を納付したことが報道されましたね。この問題は、4月になってもテレビのワイドショーなどで取り上げられていました。やっぱり「許されざる恋」は視聴者に人気があるのでしょうか?

 私も初期の報道にあった「ヤクザが自分の捜査情報を得るために世間知らずのお嬢様警察官を毒牙にかけた」的な話をうのみにしていたのですが、その後の報道で女性警察官のほうが積極的にアプローチしていたとの話が出てますね。ヤクザはかなりのイケメンだったそうで、そういうところも世間的に盛り上がる要素なのでしょう。

■純愛に憧れるヤクザたち

 「ほんと、オンナってバカですよねー。公務員の自覚がないです。23歳にもなってえ」
 オットの元若い衆のケンちゃん(仮)がこの女性警察官のことを笑っていました。

「あら、アタシだってトシ食ってるけどオンナですけど。つかアンタ、23歳の時って何してたの?」
「ええと……。酔っぱらってケンカして傷害事件を起こしてムショにいました。組とは関係ないことなので、親分に悪くて指を詰めました」
「自慢できる話じゃないでしょうが」
「へへっ、そうですね。でもオレはヤクザでしたから。このネーチャン、サツのくせに頭悪すぎ」
「とか言ってえ。ほんとはうらやましいんじゃないの?」
「えっ、そ、そんなことないですよ」
「ナニ慌ててんのよ。カタギの23歳に迫られたら、うれしくて死んじゃうわよねえ」
「そ、そんなことないッス。このネーチャンはバカだし」

 そう言いながらも顔が真っ赤になってました。やっぱりねえ(笑)。実は、純愛に憧れるヤクザはけっこういるんです。

 今だってお金さえ出せば18歳のソープ嬢ともエッチできますが、そういうのじゃなくて、普通の恋愛がしたいんですよね。ちなみに豆知識として書いておくと、吉原をはじめとする東京都内のソープランドは20歳以上が勤務条件ですが、ほかの地域では18歳以上で働けるお店もあります。

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