山尾志桜里議員と高橋由美子の不倫疑惑が、非常によく似ている理由

 3月22日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、山尾志桜里衆議院議員(43)の政策顧問を務める倉持麟太郎弁護士(35)の元妻A子さん(34)が手記を発表している。山尾議員と倉持弁護士は、昨年9月、同誌にて不倫疑惑を報じられたが双方否定。その後、倉持弁護士が離婚を切り出し、11月27日に離婚が成立。長男(2)の親権は倉持氏側が持ち、現在は倉持氏の両親が“孫育て”をしているという。

 A子さんは「山尾志桜里さん、夫と息子を返して」と訴える。彼女は2015年に倉持氏と結婚、一児をもうけたが、昨年8月に「左脳大脳動脈狭窄症」と診断された。夫からしきりに「実家に帰ったほうがいい」と薦められ、長男を連れて実家へ。そうして家を空けた期間に、倉持氏が自宅マンションに山尾議員を招き入れたりホテルで密会していたことを「週刊文春」が記事にした。

 記事が世に出る前の時点で、自宅に戻っていたA子さんは、ベッドの乱れや風呂場の排水溝が掃除されていること、不審なゴミ袋などの異変に気づいていたと記す。「文春」記事について倉持氏は「自分は狙われ、ハメられた。政治に深入りしすぎた」「山尾さんと会っていたのはすべて仕事」と妻に釈明したというが、「民進党にホテルニューオータニに匿われている。殺害予告が出たから身辺警護をしてもらっている」として自宅に一切帰らなくなった。

 A子さんは事を荒立てないよう夫を責め立てなかったが、山尾議員が入ったと考えられる寝室で寝るのだけは耐えられないため「新しい家に引っ越したい」と夫に提案。その後、10月1日に倉持氏が「一緒に暮らしていく自信がない。相対的に考えた結論だ。これまでも離婚をずっと模索していた」とA子さんに離婚を切り出したそうだ。同日、倉持氏はA子さんに離婚協議書を渡して荷物をまとめ出て行ったという。

 ただでさえ病身のA子さんだがそれ以降は「恐怖と不安で押しつぶされそうな毎日」に精神も病み、「憔悴しきって、物事を冷静に判断できる状態ではなかった」ため、離婚に同意したうえ、「生活や健康上の不安もあり」息子の親権を倉持氏に渡した……という。今は週末だけ長男と面会することが許されており、倉持氏に「親権を返して欲しい」と要請しているが拒否されているそうだ。

 A子さんは手記の最後に、「一つの家庭をめちゃくちゃに壊した山尾さんが、悪びれることなく国会で待機児童や憲法改正の話をすることに、強い憤りを覚えます」「私は山尾さんのせいで、全てを失いました」と、憎悪と絶望を綴る。A子さんのつらさは想像するに余りある。過ぎたことはもう仕方がないが、せめて離婚に同意する前に、彼女の家族や友人知人らが代理人弁護士を探すなどして支えてあげられれば、これほどスピーディな展開にはならなかっただろうとも思う。

 ただ、離婚という行動に出たのは元夫である倉持弁護士である。しかしこの手記は、元夫の冷淡さよりも、元夫が惹かれた(であろう)山尾議員の卑劣さを糾弾する色が強い。その点では、つい先日これまた「週刊文春」記事として話題になった、高橋由美子(44)とその不倫相手、および不倫相手の妻の関係性に非常に近いものを感じる。

なぜ妻は「不倫した夫」ではなく「夫を奪う女」を攻撃するのか
 高橋由美子はある40代男性と連日飲み歩き、ラブホテルにも出入りしていると「文春」取材班が動画つきで報じた。さらに男性の妻(こちらもA子さん)も同誌取材に応じ、いかに夫が高橋にハマッてしまったのかが詳細に記事化された。高橋と男性が出会ったのは昨年のことだが、もともとアイドル時代の高橋のファンだったという彼がのぼせ上がり、妻のA子さんに「本気で好きになってしまった」旨を伝えてきたという。そして今年1月に夫は「高橋さんに告白を受け入れてもらったので、離婚の話を進めたい」と宣言。妻A子さんは動画で「私の主人が、彼女のせいでいなくなる。(高橋由美子に)あなたのせいです、って私言いたいです」と話している。

 不倫には、家庭の平和を保ちつつよそで遊ぶケースと、家庭を捨てて不倫相手にのめりこむケースがある。高橋由美子の場合も、山尾議員の場合も、不倫相手とされる男性は妻に離婚を要求しており後者だといえる。このとき妻は、夫ではなく、“彼をたぶらかした女”を憎む以外なくなってしまうのかもしれない。なぜならどう転んでも自分自身の生活が元通りに修復する可能性がないからだ。非常に理不尽に、生活を奪われてしまうからだ。

 倉持弁護士の元妻は、山尾議員に対して慰謝料請求の裁判を起こす準備を進めているという。倉持氏は“弁護士”であり、山尾議員が丸腰で戦うとはおよそ考えられないが、しかしいくばくかの損害賠償金を払う結果にはなるだろう。当人たちがいくら「不倫関係ではない」と説明しても、探偵さながらの「文春」記者が押さえた自宅訪問やホテル出入りの写真が証拠として機能する可能性がある。法廷では中で実際に何をしていたかは問題ではなく、一定時間そうした場所に滞在したこと自体が問題視されるだろう。ただし、「文春」記者が写真を押さえていた日時以前に、すでに夫婦関係が破綻していたと強弁する可能性もあるが。

 それにしても、このままでは山尾議員にしろ高橋由美子にしろ、不倫疑惑騒動の落としどころが結局「女対女」の闘いになってしまう。病身の妻にここまで唐突な離婚の決断をさせた倉持弁護士にこそ、言い分を伺いたいところだ。

(清水美早紀)

最終更新:2018/03/23 20:00

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