コラム
【短期連載】保活バトルロワイアル。育児ママのジレンマ

「保活しんどすぎる」ルポ――区役所の窓口で号泣、ママ友との友情終了の仁義なき争い

2017/11/11 19:00

 区役所の窓口で抱っこ紐に乳児を抱えた状態で「入れないと困るんです」と大声を出して怒鳴っている女性。しまいには泣き出す姿も。これが、窓口では日常化しているのだとしたら、職員もさぞや大変だろうが、実は、保活中のママの間で「区役所の窓口で苦情を言うと入所できる」というウワサが、“都市伝説”のようにささやかれているのだ。

 事実「うるさい方が入れる」という話は、保活中のママからよく聞く。3歳児を認可に預けている美穂さん(仮名)の場合もそのケースに当てはまる。彼女の場合は、入所結果がわかる2月の時点では不承諾だった。

「実は今年2月の段階では、4月入所は不承諾でした。うちは夫が夜勤もある警備員で、私がフリーランスのイラストレーターなのですが、このまま子どもが預けられないと飢え死にしてしまうって、抱っこ紐で子ども抱えた状態で区役所の窓口まで言いに行きました。あと点数も確認して、ボーダーラインにいることがわかったので“どうしたら入れますか”って、しつこく聞きました。すると、二次募集の空きがゼロだったのに、繰り上げで入所が決まりました」

 飲食店を夫婦で経営している明子さん(仮名)は、「もしかしたら、議員が口利きをしてくれたのかもしれない」という。待機児童問題が広く知れ渡り、政策の中に「待機児童解消」を盛り込む議員も少なくはない。“保活都市伝説”の定番といわれている「議員の知り合いがいると、入所できる」という話があり、蜘蛛の糸をつかむつもりで議員が主催するセミナーや、交流会などに足を運ぶママたちも後を絶たないのだ。

「もともとは、議員の方がうちの店に食べに来てくれたのがきっかけです。うちは夫が脱サラして始めたイタリアンのカフェで、昼はランチをやっているのですが、経営はいっぱいいっぱい。私が昼間、別の仕事に働きに出ようかと悩んでいたら、セミナーで知り合った議員の方が店に来てくれ、そのあと、役所の窓口にも一緒に同伴してくれたんです。もしかしたら、それがきっかけで中途入所ができたのかも」

 彼女は親切心から、保活中のママ友に「議員さんと仲良くなったら」と勧めてから、疎遠になってしまった。

「入れなくて困っているママがいたので、“〇〇さん(議員の名前)って知ってる? 紹介してあげようか”って言ったら、顔色が変わって。それ以来、メッセとか送っても返信が来なくなりましたね。選考自体は、指数で決まるのでズルとかではないと思うんですよ」

 果たして、正当法で「保活」は成功できるのだろうか。結婚、そして出産。その陰に隠れた育児の悩み。まだまだ、「保活」をめぐる闇は全容が見えない。
(文=池守りぜね)

最終更新:2017/11/11 19:00
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