コラム
【短期連載】保活バトルロワイアル。育児ママのジレンマ

「保活しんどすぎる」ルポ――区役所の窓口で号泣、ママ友との友情終了の仁義なき争い

2017/11/11 19:00
Photo by Norihiro Kataoka from Flickr

 世間をにぎわせた「保育園落ちた日本死ね!!!」というフレーズ。あのブログがエントリーされてから1年以上たつが、いまだ穏やかではない「保活」。待機児童の“数”にばかり目を向けられがちだが、入園をめぐり翻弄されるママたちは後を絶たない。「結婚し、子どもがいて、仕事もある」。現代版「女の幸せ」とされる満足度の高い人生を謳歌しているように見える「育児ママ」たちが抱える問題とは、一体何なのか。保活を通して見えてきた、東京の育児ママたちの本音に迫っていく。

 子どもを保育園に入れるために行う活動――通称“保活”。保活シーズンとも呼ばれる秋。次年度4月の入所に向けた申し込みが始まるこの時期は、育児中の「ワーママ」にとっては正念場だ。

 保育園には、大まかに3つのタイプが存在している。「認可」と呼ばれる国が定めた基準をクリアした園。その次に準ずるのが「認証」という東京独自の制度で、国の基準には達していないが、都独自の基準を満たしている園。最後が「無認可」と呼ばれる設備や保育士の人数にもバラツキがある「認可外保育園」。俗にいう“保活”とは、保育料も手ごろな「認可保育園」への入所に向けて準備することを主に指す。

 しかし、この「認可保育園」はいまだ数も少なく激戦。また、入所の可否は住んでいる自治体が行うため、本人の努力次第ではどうにもならない部分も多い。入所希望者の選考に関わる重要な数字を、「指数」と言う。例えば、両親ともにフルタイムの共働きの場合、40点というのが保育園に入所を考えている家庭の平均的な持ち点。そこに、家庭それぞれの理由(すでに認可外保育園を利用しているか、兄弟も保育園を利用しているか など)が加味され、ほとんどの共働き家庭がボーダーラインと呼ばれる40点台をキープしている。

 そんな一並びの状態で、来年2月に手にするのは「承諾」か「不承諾」か。保活をめぐって見えてきた子育ての闇。彼女たちが抱えている問題は、解消される日が来るのだろうか。

 メディアなどで大きく取り上げられるようになり、「保育園には簡単に入園できない」という事実だけが、独り歩きしている。独身女性や子どもがいない既婚者でも「なんとなく子育ては大変そう」と思う理由の1つに待機児童問題があるのではないだろうか。保活真っただ中の、恵さん(仮)は「ストイックに頑張ったのに結果が出せなかった」と語り始めた。

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