コラム
角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第146回

子どもの運動会は保育者が「仕込む」もの、親を呼ぶレベルになるには1カ月必要です!

2017/10/21 16:00

 保育園では、雨のためお散歩に行けない日、「ミニ運動会」をやっています。制作や粘土だけだと食欲が出ない&お昼寝しないので、体を動かす工夫をしています。週1の体操アクティビティと毎日2回のお散歩の成果か、1歳5カ月くらいの子であれば、一通りやれていました。すごい! 衾の森こども園は、駒沢の森こども園と比べて、運動に特化しているので(室内が狭いので、意図的に運動量を増やしています)、来年度には高尾山くらい登れちゃうかもしれませんね。

 どこか公園を借りて運動会をするのは簡単だけど、土日に行うとなると、共働きの保護者が多い保育園は難しいのです。入園希望の方からの質問の中に、「行事の有無」「行事はなるべく行わないでほしい」というのが多くあります。逆に言えば、通常の預かり時間に、ハロウィンやお誕生会、遠足を行うと喜んでいただけるので、やるなら平日かな。

 ハロウィン同様、2園同時開催が盛り上がるとは思うものの、準備や練習を考えると、先生が行ったり来たりするのは無理があります。会社が大きくなったので、エリアマネージャーとして仕切ってくれる先生がいるのですが、その方に、準備や練習について両園の先生に指示を出しつつ、子どもを仕込めば可能かもしれません。あ、子どもの運動会は「仕込む」ものです。自然な状態ではありません。1カ月は仕込まないと親を呼ぶレベルにはならないです。

 「仕込む」で思い出したけど、以前のお誕生会は、お誕生月の保護者に来てもらっていたのですが、仕事で来れない親もいました。「友達の親はいるのに、自分の親はいない」と、悲しい気持ちになる子が続出し、親参加は中止に。当時は親が来る前提なので、8営業日前くらいから、「お名前は?」「何歳になりましたか?」「お母さんのどんなところが好き?」などの質問の練習をしていました。まー、お受験の面接と同じですよ。子どもの普段の姿が見たい人には意味のないことなのかもしれませんね(笑)。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2017/10/21 16:00
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