コラム
【連載】別れた夫にわが子を会わせる?

「一生会わなくてもいい」「養育費は払わない」“産後うつ”になった夫と離婚【別れた夫にわが子を会わせる?】

2017/10/18 14:00
Photo by Evan Lovely from Flickr

『わが子に会えない』(PHP研究所)で、離婚や別居により子どもと離れ、会えなくなってしまった男性の声を集めた西牟田靖が、その女性側の声――夫と別居して子どもと暮らす女性の声を聞くシリーズ。彼女たちは、なぜ別れを選んだのか? どんな暮らしを送り、どうやって子どもを育てているのか? 別れた夫に、子どもを会わせているのか? それとも会わせていないのか――?

第9回 松田亜美さん(仮名・38歳)後編

 中性的な雰囲気を持つ9歳年下のヨガ教室アシスタントの男性と、付き合い始めて半年で妊娠。結婚して彼の実家で同居を始める。出産に備えて、夫はがむしゃらに働いたが、アルバイトを掛け持ちして、疲労でうつになってしまう。

(前編はこちら)

■妻ではなく夫が「産後うつ」になる

 彼に覇気はなく、発言はマイナス思考。病院には行っていたが、薬は飲んでいなかった。自分の殻に閉じこもり、ゲームばかりするように。そんなとき、松田さんは出産を迎える。

「10月末の出産でした。彼は立ち会ってくれました。双方の両親に、助産院の場所を連絡したんですけど、陣痛が急に強くなり、5時間ぐらいで生まれてしまって、間に合わなかった。産んだとき、彼には『ありがとう』って、お礼を言われました」

――生まれた後、3人はどこで暮らしたんですか? 彼のうつは回復しましたか?

「産後、私は実家で過ごしました。肥立ちのキツイ時期に、彼の両親と過ごすのは精神的に無理だったんです。その代わり、彼に私の実家に来てもらいました。彼自身は『大丈夫』って言っていたんですが、全然ダメでした。私の両親との関係が気まずかったようで、気が休まらなかったみたい。だから、彼のうつは一向に治る兆しを見せませんでした」

――出産直後から別居していたんですね。

「翌年の6月ぐらいまで、8カ月ほど私は実家にいました。彼は相変わらずうつでした。どちらかの実家に3人で住もうとしたんですが、双方とも相手の親とか家がダメでしたね」

――3人が一家水入らずで暮らすことはなかったんですか?

「私が実家を出た後、3人で暮らしました。彼の両親に引っ越し費用を何十万円か借りて、都下に引っ越したんです」

――それは、うまくいきましたか?

「むしろ逆です。言い合いになって、怒りで打ち震えるようになって、双方が物を投げたりしました。当時、彼はまだうつ状態で無職。もともと無気力なんですが、家事や育児を何もしてくれない。自分だけ先にご飯を食べ終わると、スマホのゲームをしだすんです。そして夜中になると、借りてきたDVDを彼はひとりで見ていました。そんな感じなので、どんどん仲が悪くなっていって、一緒に住み始めて半年ぐらいで結局、別居したんです」

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