カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」8月号

「Domani」、香水カウンセリングの「なりたい自分に合う香り」が“占い”と重なるワケ

2017/08/02 22:00

 インタビュアーに質問されたんですかね、一応、話の途中で、仕事をしている「Domani」読者に向かって、思い出したかのように語りかけるんですが、「部下もいたり、上司ともうまくやらなきゃいけないし、悩める世代よね。だけど、どんな人にも誠意を尽くして接していたら、うまくいくんじゃないかしら」、以上。とにかく自分のことばかりしゃべりまくり、「どうでもいいことは聞き流す」というのは、まさにその通りのようです。
 読者のどれほどの人が、徹子のライフスタイルやアドバイスを参考にするかといえば、まあ限りなくゼロでしょう! 徹子のファションセンスも人付き合い方法も、「Domani」読者のセンスとハマる要素が見当たらないですもん。でも唯一の接点、インスタグラムなら両者をつなぐ架け橋になり得たのに、インタビューではノータッチ! なら、冒頭で「インスタの女王」と花を持たせないで~。

■匂いの前に臭いでしょうが!
 美容連載「キレイの事件は現場で起きている!」。先月号の連載では、GINZA SIXにあるカフェの高額さに金を出すのを渋ったのに、今月号では「17,500円」「38,000円」「10,500円」と万単位のプライスが誌面を支配。一体、なにが財布の紐を緩めたの?

 連載キャラの明日美、「大人たるもの『これぞ自分を表現する香り!』といえるフレグランスを1本はもっていたい」と思い立ち、「パーソナルフレグランス診断」を行脚することに。それにより、「好きな香り」「なりたい自分に合う香り」「今の自分に合う香り」と、3つの香水が決まっていきましたけど、なんだかこれって、占いみたいだな~と心がざわつきます。だって、「コレをつけると恋愛や婚活がうまくいくよ!」という香水をパーソナルカウンセリングでおすすめしてくれるうえに、カウンセリング料も、120分1万800円や30分1万円と、名うての占い師並! 「腕のにおいをクンクンする」ことで合う香りを診断するという、レベル高めのカウンセリングに至っては、なにを言われても信じるしかないですもんね。結果、わかったことは、女の財布は、占い・鑑定・カウンセリングが絡むと開きがち、ってことですね!

 ただ、 今月号では「香水」とは別に、「困る!真夏のビミョーな美容問題」と題しまして、「飲み会の食べすぎ」に始まり、「ワキ汗」や「足のニオイ」「頭皮のニオイ」「おならが臭い」「口臭」などの「ニオイ」問題にも言及しています。「こ、これは…脱いだら暴動が起きるレベル…」と、お座敷前でしゃがみこんでいる絵も描かれており、危険度マックスな感じ。

 次回あたりに「スメハラ」特集をやりそうなムードがありますね。そしてそして、「頭皮のニオイ」では、「最近は、湯シャンなどもありますが、頭皮のニオイや髪のベタつきが気になる人は、泡でしっかりシャンプーするのがおすすめ。フライパンの油汚れが洗剤なしには落とせないように(以下略)」って、たとえがヒドすぎですよ!

最終更新:2017/08/02 22:41
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