モデル、客室乗務員、キャバ嬢……議員秘書のユニークな前職

■議員事務所は即戦力を採用

　ほかには銀行や証券会社など金融からの転職組もいますが、あまりいいうわさを聞きません。議員事務室で投資の勧誘などをし、議員秘書という肩書を利用している秘書がちらほらいるからです。もちろん全員ではありませんが、悪いうわさが立つ秘書の前職が金融関係ということが多いのは事実です。

　一般的に、秘書給与よりも銀行マンや証券マンの方が年収は高いです。その高収入を手放し、わざわざ秘書になるのですから、政治家を目指すなどの理由がない限り、おかしいと思われてしまいますよね。

　プロレスラーの大仁田厚さんが参議院議員だった時には、プロレスラー出身の秘書がいましたね。その中のひとりは、政策秘書の資格を取得し、今でもほかの議員秘書として永田町にいます。なんでも裏社会にも顔が利くとか（笑）。選挙区によっては、その社会の方々とも調整しないといけないのかもしれませんね。

　このように永田町の新人秘書のほとんどは、それなりの期間、ほかの職業を経験した方が多いですね。議員事務所は人数が少ないので、秘書を教育する余裕のある事務所は少なく、社会人として即戦力を求め、採用するからです。いろいろな分野から入ってくる秘書さんたちから、新しいことを学ばせていただいてます。

　ちなみに職業ではないですが、応援団出身の秘書も大勢います。秘書会の飲み会の最後には、いつも叫ぶのでうるさいです（笑）。