堂本剛のアシメヘア、伊野尾慧の前髪、永瀬廉の茶髪化――「ジャニーズの髪型問題」

　さらに、髪色・髪型の変化は、ファンにとって「新仕事!?　ドラマか、映画の役作りか？」というワクワク感を生む一方で、後に何の発表もなく「単なる気分転換か……」と落胆を生むことも多々ある。

　そうしたさまざまな理由から、ファンの感情を強く揺さぶる原因にもなる「髪」。それだけに、髪型・髪色がコロコロ変わるタイプは、ファンをドキドキ、ハラハラさせることも多く、熱狂的ファンを生みやすい。最近でいうと、そうした意味でも大きな可能性を感じさせるのが、ジャニーズJr．の永瀬廉だ。

　なにせ黒髪ストレートを守ってきた彼が、「茶髪にしたい」と雑誌で発言するや、Twitterなどで「永瀬廉の黒髪を死守しよう」といった呼びかけが起こったり、パーマをかけたときに「お母さんに怒られた」という発言をしたことから、「お母さん、茶髪を止めて！」といった声が続出したりしたほど。挙げ句、1月29日の『Mステ』に茶髪で出演した際には、「カッコよすぎ」「悲報」と、意見が真っ二つに割れる事態が起こっていた。

　余談だが、そうした「髪型・髪色でファンを翻弄する」ジャニーズと真逆にいるのが、KAT-TUN・中丸雄一だ。中丸は、コンサートの団扇の写真が毎回まったく変わらないことがファンの間でネタにされてきた（途中からはオフィシャルネタとして、わざと同じにしていた）。だが、もともと父親譲りのくせ毛で、コンサートで汗をかくと大変なことになるなどの問題があり、そこから試行錯誤の末（？）たどり着いたのがあの髪型であり、「意識的に変えていない」という理由があるらしい。

　たかが髪、されど髪。そこには単なる見た目だけでなく、ポリシーなどの内面も反映されるように思えるだけに、髪型ウォッチはファンにとってかなり重要な仕事なのだ。
（田幸和歌子）