海外
メキシコ嫌悪がドえらい形で返ってきた!

ドナルド・トランプが「脱獄したメキシコの麻薬王に命を狙われている」とFBIに捜査依頼

2015/07/15 19:00

 2度目の脱獄を果たしたホアキンは、残虐な行為もいとわない麻薬密売組織「シナロア・カルテル」の最高幹部で、エル・チャポの別名で知られる麻薬王。前回13年間逃亡していた際にもうけた子どもを含め、複数の女性との間に10人もの子どもがいると伝えられている。億万長者であり、米大手経済誌「フォーブス」の「世界で最も影響力のある人物100」にもランクイン、彼を英雄と崇める地元民も多い。

 このメキシコの麻薬王を、メキシコを目の敵にしているドナルドが知らないわけはない。実際、ホアキンについて、「メキシコの悪いところを凝縮させたような男」と発言し、ホアキンの脱獄直後の12日にも、「メキシコの麻薬王が脱獄した。信じられないほどの(メキシコ当局の)堕落っぷりだ。(そんなメキシコに大金を融資している)アメリカは大きな代償を払うことになるぞ。私が言った通りじゃないかっ!」とツイート。13日になると、「ジェブ・ブッシュやヒラリー・クリントンが、脱獄したエル・チャポと裏で極秘取引交渉している姿は容易に想像できるよな」「でも、トランプは違う。奴のケツを蹴り上げて(メキシコ麻薬組織を)成敗してやる!」と息巻き、「アメリカとメキシコの国境からアメリカに入ろうとしているとささやかれている」「アメリカはエル・チャポをアメリカ市民にさせようとしている。なぜなら、我々のリーダーはノーと言えない男だからだっ!」とウワサレベルの話にも熱くコメント。

 ホアキンの脱獄を「それみたことか」とばかりに、「私の“メキシコ人は~”の発言が事実だということが証明されたじゃないか。私の発言を批判してきた人々やメディアは一体いつ私に謝罪するんだ?」とツイートし、「私が脱獄させたというジョークもあるようだな」と小バカにするように発言。「メキシコはアメリカにとって悪にほかならない」というコメントを繰り返した。

 怒りがさめやらぬドナルドは、連邦捜査局(FBI)にも連絡。米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」の取材に対して、「エル・チャポの息子だという男から脅迫ツイートされたことについて、FBIに捜査するよう依頼した」と明かした。なお、脅迫されたことで出馬を取り消すなど断じてないとのことで、「私は自分自身のためだけに戦うのではない。犯罪者であふれ返るこの国の未来のために戦っているのだ」と宣言。「脅しに屈することなどできない。それほど重要なことなのだっ!」と熱く語った。

 この騒動について、ネット上では、「エル・チャポは予告せずに殺す冷酷な男じゃなかったっけ?」「Twitterで脅迫ねぇ。しかも息子が」「FBIが動くわけないじゃん」としらけ気味。「これでまたドナルドの支持率が上がったんじゃない?」という声も多く、ドナルドにとって大きなプラスになったという意見が大半を占めている。

 メキシコの麻薬王も登場し、ますますドラマチックになってきたドナルドの大統領選挙戦。メディアは彼のことを完全にイロモノ扱いしているが、支持率は確実に上昇し続けている。人気メキシコ系アメリカ人コメディアンのジョージ・ロペスが、「この国にはドナルドが勝てるほど多くの人種差別主義者がいるのも事実」と言っているように、支持層は意外と厚い。腐敗したアメリカの政治家、メキシコ人犯罪者相手に吠え続けるドナルドの選挙活動は、今後、ますます熱くなりそうだ。

最終更新:2015/07/15 19:07
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