カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「steady.」3月号

「もうダサいとは言わせない」OL御用達雑誌「steady.」が大胆なキャラ変!!

2014/02/23 17:00

 この特集の冒頭では、10代、20代と同じメイクをしている30代に向けて、「時代遅れの洋服を堂々と着ているようなもの!」という喝が入るのですが、これもまた、今までにはなかったようなはっきりとした物言いです。読者を過度に脅さず、甘やかすのが「steady.」だったのに!

 しかも、次に続く「今始めるべきスキンケア」には、高岡早紀さん(41歳)、友利新さん(35歳)、神崎恵さん(38歳)、美魔女の山田佳子さん(48歳)、田丸麻紀さん(35歳)など、30代というよりも、もはやアラフォーに近い人選。どこの年齢層に向けている企画なんだか……思わず「姉さん、事件です!」(古)とでも言わずにはいられない大変革が、「steady.」に起こっているのです。

■この大変革に読者は……

 この変化はもはや「リニューアル」と言ってもいいのではと思うレベル。しかし、最近の女性ファッション誌は、リニューアルしたのに数か月後に休刊してしまったり、なんだかんだ結局元通りになってしまうことも多い。同じ宝島社の「CUTiE」も、11月号に大きくリニューアルし、「ガーリー至上主義」を打ち出しています。

 ただ、これに読者はどう思うのか。雑誌のカラーを強く押し出す雑誌ではなかっただけに、読者もなんとなく受け入れるのでしょうか。ただ巷でも、甘めより辛口ファッションの方がウケているので、ファッションに特にこだわりのない「steady.」読者にとっては、こっちの方が参考になり、ありがたがられるかもしれません。

 今回、連載コラムはあまり刷新されていませんでしたが、単発の読み物ページは、少し変化がありました。「働くママの妊娠&復職リアルレポート」という企画があり、アンケートをもとにしたデータを多用し、実際の働くママに話を聞いたり、座談会や、妊娠から復職までの疑問に答えるQ&Aなどが掲載されていました。

 寝転がってお菓子を食べ、テレビ見ながら、「どうやったら結婚できるかなぁ」「そもそも出会いがないし……」とぼんやり悩んでいるような女性に向けた読み物ページが多かったこれまでの「steady.」。しかし今月号からは、「役に立ちますぞ!」「もう甘やかさないわよ!」とでも言われているような気分に。読者に現実を直視させようと働きかけだした「steady.」が、今後どうなっていくのか、とても楽しみです。
(芦沢芳子)

最終更新:2014/06/24 15:22
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