カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「リンネル」6月号

「リンネル」はナチュラル派向けじゃなくて、「ナチュラルっぽい」の集合体

2013/05/29 15:00

濱田「みなさんがめざしているのは、きっと『ナチュラルに生きる』ということだと思うんだ。でもそれって、何もしないことじゃないよ。二人はリンネル肌になるために、何か努力してる?」
編集M「いえ……。どちらかというと、メイクを落とすのが面倒なので、メイク控えめナチュラル派です」
濱田「それはナチュラルじゃなくて、ただのズボラだから。(中略)ナチュラルとズボラは紙一重。ちゃんと手間をかけてあげないと」

 ハァ? ナチュラル派をナメんな! ガチで「ナチュラルに生きる」ことを目指しているノーメイク派は、界面活性剤やタール色素といった化学物質の肌への影響を考えた上でノーメイクを選択しているんですよ。それを「メイクを落とすのが面倒」って、ほかの媒体ならともかくこの媒体の編集部員のキャラとしては意識が低すぎだし、それに対して「ナチュラルとズボラは紙一重」という返答もわかってなさすぎます。もう一度言いますよ、ナチュラル派をナメんな!

 さらに濱田は「きれいでいることは、女として生きること。女としての幸せは、恋愛もしたりして美しく生きることだと僕は思うな」といったトンチンカン発言を繰り返していました。女の幸せが恋愛ならば、まず「リンネル」に掲載されている木綿の寝間着みたいな服を全部見直した方がいい。絶対モテないから。否、いっそ「リンネル」なんか買わないで、モテ服、モテメイクをたくさん紹介してくれているほかの女性誌を買ったほうがいいですよ。でも、そうじゃないでしょう? 読者はそんな雑誌とは一線を画した「リンネル」だから読んでいるんでしょう? モテるメイクより、100%安心なメイク用品が知りたいんでしょう? 違いますか。

 ……なんてことを考えるのは「リンネル」では野暮。「リンネル」は「ナチュラル……っぽいもの」であればいいのです。だからこれでいいのです。うん、「リンネル」を読む時のコツがだんだん見えてきました。

■渋すぎる人選の意味は?

 先月号に引き続き、謎の芸能人がところどころに登場しています。映画『ペタル ダンス』で共演している忽那汐里と宮埼あおいのグラビア&インタビュー3ページ、これは素晴らしいです。かわいいです。しかし、鶴田真由2ページは唐突すぎる。年齢も年齢だし(43歳)、旬でもなければナチュラルっぽくもない。と思ったら、これは記事広告だったようで、クライアントさんのご指定なのかもしれません。謎ですが仕方がない。では、小日向文世インタビュー2ページはどうよ。ええ、確かにいい役者さんですよ、いろんなドラマに出ていますよ。でも、どうしてここに? カルチャーページに舞台のPRで登場しているのですが、百歩譲って1ページくらいならアリかもしれませんが、2ページも割くなんて! ちなみに、その舞台の主演は小栗旬。本当は彼にインタビューを申し込んでいたのかしら、と余計な勘ぐりをしてしまいました。

 ああ、今月もまたムカムカとつい熱くなってしまいました。「リンネル」愛読者のみなさんゴメンなさい。個人的な恨みは一切ありません。ていうか、むしろ好みなんです。だからこそ熱くなってしまうことをお許しください。
(亀井百合子)

最終更新:2013/05/29 20:05
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