[女性誌速攻レビュー]「美STORY」4月号

40代美魔女がセーラー服で説く、「美STORY」の「『もしドラ』美容」

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「美STORY」4月(光文社)

 「美STORY」4月号の巻頭インタビューは小林幸子。小林幸子に「まず自分の顔を知ることが大事」「すべてはテクニック」とメークのアドバイスをされても、あまり役には立ちませんが、それよりも気になったのは、林真理子の件です。

 一人でオーチャードホールにオペラを観に行ったとき、作家の林真理子さんが隣の隣の席にいらっしゃったんです。「あのー」と突然、声を掛けてくださり、「びっくりしたー。どうも」って挨拶すると、「オペラなんか観に来るんだ」「はい」「どなたと?」「一人ですけど」「へえー、小林幸子が一人で!」とびっくりされました。

 というくだりがありました。林真理子の名前が突然出てきたことと、プライベートでも相変わらずの下品な物言いっぷりに驚きました。ふたりは「ときどき一緒にお食事に行く仲」なんだそうで、ざっくばらんと言えばざっくばらんなのかもしれませんが、その後に阪神・淡路大震災での感動秘話や中島みゆきの深い深~い話が出てくるだけに、下品さが際立ちました。でもそこが好きなんですよね。ということで、中身を見てみましょう。

<トピック>
◎小林幸子さんから、美しき40代へのメッセージ
◎クリスタル婚美容で、”あの頃の私”越え!
◎40代からの「もしドラ」美容

■美魔女で映画化もアリかもしれないと思いませんか!?

 今月号の最大の目玉はなんといってもコレ、「40代からの『もしドラ』美容」。ベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を完全パロディー化した美容企画です。トビラページはもちろんセーラー服! TEAM美魔女のメンバー(43歳)がミニスカを穿いています! 中のページでも、美魔女3人(みんな40代)がジャージ姿、短パン姿、体操着姿を披露! ためらいは一切感じられません! ドラッカー様もまさか自分の著書が、美容婆のネタにされるとは思ってもいなかったでしょうね、哀れなり!

 内容は、「もしドラ」よろしくドラッカーの『マネジメント』を美容に応用(こじつけ)するというもの。美魔女が「マーケティング」と称して、顧客(=年収1,000万円以上の男性)にどんなメークがいちばん愛されるか調査に出かけたりします。軽くファンデを塗っただけの「すっぴん」、「赤リップ」、つけまつ毛と囲み目の「目ヂカラ」、ブルーシャドウに青みピンクのリップの「自己流」のうち、もっとも顧客満足度が高かったのは「すっぴん」で顧客満足度40%、とか。一番笑えたのは、「ドラッカー名言集」コーナーに掲載されていた「市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である」の解釈。

 美の妖怪オババにならないためには? 40代にとってちょうどいい美容とは? 顧客が求めているのは、”やりすぎ”ではありません。常に、マーケティングにより、市場の最適を見極めることが重要です。

 ドハハ、「美STORY」が言うか、それ? と、そんな感じで美容記事としてはあまり役に立ちそうもないことをいろいろやっているのですが、解説に大和証券のアナリストが出てきたり、一言コメントに「メンズクラブ」(アシェット婦人画報社)の名物編集長トガッチこと戸賀敬城氏が登場したり、明治大学文学部教授の齋藤孝が先生役として出演したり、「もしドラ」著書の岩崎夏海氏が「もしドラ美容」について超生真面目に語ったり、けっこう手がこんでいます。ページのここかしこからあふれんばかりのバカバカしさに、たいへん好感が持てるページでした。楽しかったです。

■結婚式もクリスタル婚も磁器婚も銀婚も真珠婚も私が主役

 「クリスタル婚美容で、”あの頃の私”越え!」という企画では、読者3人が結婚15周年を祝う「クリスタル婚」に挑戦。「あの頃の私」よりも美しいウエディングドレス姿を披露するため、エステや高級化粧品などで美を磨いています。インタビューでは、この15年間の苦労やアクシデントが綴られ、”困難を乗り越えたからこその家族愛”みたいな感動系でまとめられてるんですが、タイトルにも表れている通り、主役は他でもなく”私”であることには違いありません。

 「主人を喜ばせようと……」「家族の思い出を残したい……」とかなんとか言いつつ、紹介されているのはレンタル価格27万3,000円のドレスや25名様69万8,000円~のクルージングパーティ―。結婚15年っつったら、子どもは受験生だったりして、愛とカネはそっちに回したい時期。そんなときに100万、200万かけて「”あの頃の私”越え!」お披露目パーティーを開いたら、ふつうダンナさんは怒りますよね。ま、雑誌の上ではいくら現実離れしてても構わないんですけど、”家族愛”にかこつけて、スキあらば”私愛”を満たそうとする女の強欲さは現実。女の本心を伺い知れてなかなか深い企画だと思いました。ダンナも子どもも”幸せな私”のためのアクセサリーのひとつって感じなんだよなあ。

 大特集は「髪は美魔女の命です!」でしたが、割とオーソドックスな特集でした。「美STORY」に関しては、ふつうの美容特集だと物足りない……。もちろん、まじめに読んでいる読者のためには実用部分も必要なんでしょうけど、「もしドラ美容」に続くおふざけ企画を楽しみにしています。
(亀井百合子)

『美STORY (ストーリィ) 2011年 04月号』

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