コラム
今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

世界中が英国・ウィリアム王子への祝言に含む想い

2010/11/19 16:00
こればっかりはどうしようもない

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎最終兵器・帽子がスタンバイ
 英王室ウィリアム王子、祝婚約! 時期についてはいろいろ取り沙汰されていたが、「とりあえず、毛があるうちに急げ!」ということなのではないだろうか。そういうことなら、本当に、一刻も早く急げ!

◎”老人力”に群がる男たち
 「南田洋子さんを偲ぶ会」に、長門裕之、津川雅彦の兄弟が揃って登場。長年一緒にマスコミの前に出て来たことがなく、不仲が噂されていた二人。だが仲直りしたというよりは、長門裕之の「老人力」に津川雅彦が乗っかり、イメージアップのため仲直りを演出してる感じがしたのだが。何だかもう「丸くなった」という範疇に収まりきっていない長門の弛緩ぶり。奥田瑛二が「味のある顔になって来た」と言ってたが。確かにそうだが、奥田瑛二よ、その上から目線は何だ。「映画に出て欲しい」とも言ってた。出て欲しいってことは「オレの映画」ってことなんだろうが。本当に、その上から目線は何なのだ。

◎「将軍」の悲しい性
 妻の死の直後も気丈に舞台をこなす松平健。確かに気丈だ。お殿様姿で陽気に「つぶデカ!」と叫んでる柿の種のCMまでも、この件の前に収録されているのは分かっているのに、見る度つい「気丈だなぁ」と思ってしまう。妻の自死という惨事に対峙してもなお、松平健に漂い続けるナマの感情から乖離したような、独特の浮世離れした感じを、当たり障りなく表わすのに、およそ「気丈」ほど据わりのいい言葉はないと思う。今後、どんな松平健を見ても、我々は「気丈だなぁ」しか表現の術を持てない気がする。家族が亡くなった日もマツケンサンバか。とりあえず、これほどの「気丈」ってなかなかないよなぁ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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最終更新:2019/05/22 19:30
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