コラム
今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

黒木瞳と松嶋菜々子の間をいく、吉瀬美智子にこそ相応しいあの役柄

2010/09/24 19:00
DVD『ハガネの女』(ポニーキャニオン)

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎吉瀬の代表作になり得る
 主演映画の宣伝の為に、『ミヤネ屋』(読売テレビ系)に出ていた吉瀬美智子。美しさの秘訣を聞かれて「本当にズボラで、何もしてないんです」つってた。このフレーズが似合う女優は最近中々いないぞ。黒木瞳ほどの生臭さもなく、松嶋菜々子のような「ウソつけ!」感もなく。「化粧落とさず寝る」とまで言ってたからな。「あんた達凡人とはモトが違うから」という威嚇とも取れるわけだが。それにしても、本当に『水戸黄門』(TBS系)の由美かおるの後任は彼女にして欲しかったな。「悪女感」「サイバー感」「大人の色気感」の継承において、吉瀬ほどの適任はいないと思う。後の配役はそれでいいから。ミキヒサと的場の助さん格さんもそのままでいいから、吉瀬だけ、後からそーっと雛形あきこと入れ変えて欲しい。

◎香りが残らないシャンプーが売りだったようです
 風営法で営業が禁止されている仁徳天皇陵近くで、違法にラブホテルを経営していたとして、大阪府警の捜索が入った。ホテル「アダージョの森」。普通の旅館として登録されていたというが、捜査の結果、客室内に大型の鏡があることから、「事実上のラブホテル」と判断されたという。まじめな顔した捜査員たちが、現場で「何を持ってラブホとするか」と考えていたのもまぬけであるが、「大きな鏡」が決定打ってのもまたまぬけ。他にもっとラブホ然としたものはいくらでもあっただろうに。赤裸々過ぎて、報告書に書きづらかったんだろうか。鏡は何平方メートル以上だとラブホになるのか。天井にあったら即アウトなのか。こうなったら、経営者に「捜査は不服」ということで裁判起こしてもらって、ラブホとラブホじゃない旅館との境界線を、徹底的につまびらかにしてもらうのも一興である。

◎椎名さんに弟子入りを
 水嶋ヒロ、作家志望で俳優業廃業かぁ。「そちらでも才能があると定評」とか言われてるらしいが、そんな風評レベルで急に仕事辞めて大丈夫か。せめて何か一本書いてからの方が良かったんじゃないか。「作家宣言(処女作執筆中)」って、往年の椎名桜子を思い出した。彼が第二の椎名桜子にならないよう、祈るばかりだ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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最終更新:2019/05/22 19:35
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