【messy】

恋愛や結婚に絶望、「人生残り50年、もう誰も愛せないかも」

2016/02/09 20:00

◎過去の中絶を後悔しており、好きな人もできない。この先、誰も愛せないまま生きていくのかもしれないと思うとツライです。

<ケイさん>33歳/仙台市在住/独身女性

 はじめまして、ケイといいます。20代後半から、「次に付き合う人とは結婚」と思っているのに、付き合ううちに「やっぱりこの人とは結婚できない」となってフェイドアウトを繰り返しています。

 思えば20代前半の時に大好きだった彼氏の子供を妊娠し、産みたかったのですが「まだ若いから堕ろしてほしい」と土下座までされて泣く泣く中絶。彼とはぎくしゃくした関係になってそのまま別れを告げられてしまいました。それ以来、心から好きだと思う男性には出会えていません。

 あの時、未婚の母になってもいいから産んでおけばよかったと後悔ばかりが募ります。親には「婚活しろ」と急かされていますが、誰でもいいから結婚したいわけではなくて、一生一緒にいようと本心で誓い合える相手でないと無理です。

 そんな私の気持ちも親には「わがまま」と映るようです。友達には「男運がない」とか「慎重すぎる」とか言われますが、もう段々どうでもよくなってきました。

 しかし人生80年という時代、残り50年近く誰も愛せないまま生きていくのかもしれないと思うと、生きるのがどうしようもなくつらくなります……。ロリルミさんは結婚願望が薄いんじゃないかと思っていますが、80歳までの長い人生をどう楽しみながら生きていくか、心に構えていることがあれば教えてください。

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 ケイさんは現在ネガティブ思考から抜け出せなくなっているようですね……。自分のこの先の人生を考えていくうちに、不安要素しか浮かばない時は私にもあります。

 ただ、元彼の子供を産んでおけばよかったと後悔するのは時間の無駄でしかないと思います。この先、自分がどんな人生を送っていくのかはわからないし、いろんな可能性がありますが、過去だけはいくら後悔してもどうしようもありません。過去とは、もう変えられないからこそ「あの時、こうしていれば私の人生が変わっていたかもしれない」と都合よく考えられるんです。そんなこと承知の上で、ついつい頭をよぎってしまうという気持ちもわかりますが、現在の自分と比較してネガティブになってしまう過去は意識してでも考えないようにすべきだと思います。

 ケイさんは「誰でもいいから結婚したいわけではなくて、一生一緒にいようと本心で誓い合える相手でないと無理」と考えている一方で、親御さんや友達の言葉もあって、「もうどうでもいい」と諦めの姿勢に入っているようですが、それでもなお「残り50年近く誰も愛せないまま生きていくのかもしれないと思うと、生きるのがどうしようもなくつらくなります」と感じています。ということは、ケイさんの中では結果的に恋愛や結婚がものすごく重要な位置付けになっているのでしょうね。「誰かを愛したい」という自分の気持ちをきちんと認めてあげてもいいんじゃないでしょうか。

 また、「一生一緒にいようと本心で誓い合える相手と結婚したい」と思うのはごく自然な感情だとは思いますが、おそらくほとんどの夫婦はそう思った上で結婚していて、それでも離婚に至るのも珍しくありません。結婚を決める時は、お互い気分が最高潮に盛り上がっているケースも多いため、嫌な面も見ないフリができたりして、結婚してから初めてわかる相手の一面もたくさんあるはず。それを踏まえたら、「一生一緒にいようと本心で誓い合えるかどうか」ってそこまで重要視しなくてもいいような気がします。

 結局、結婚生活を何十年と送って初めてわかることなんじゃないかなと思うんです。先のことはわからないので「一生一緒に」と考えすぎると、誰とも結婚できないのが現実でしょう。「○年後も一緒にいたい」の積み重ねが、最終的に「一生一緒にいられた」につながると思うので、まずはもう少し肩の力を抜いて「ただただ一緒にいたい人」を探すのもいいかもしれません。

 そして28歳独身で結婚について「いつかできたらいいな」くらいに考えている私の、この先ひとりで生きていく可能性を考えた上での心構えですが……恋愛的な意味ではなく、好きな人のことは大切にしたいと思っています。家族や友達、仕事でお世話になっている人などなど。いつ関係が切れるかはわかりませんが、セフレもこの中に入るかもしれません。私のために時間を使ってくれる人だったり、他愛もない話を何時間でもできる相手って、この先の人生何かあった時も大きな支えになってくれるんじゃないかなと。そして、私もその人たちの役に立ちたいと心から思います。はなから利害関係を考慮せずに付き合える相手こそ、最終的にこちらに何かを与えてくれたり、またこちらも与えたりと、Win-Winな関係になっていくのではないでしょうか。これが恋愛や結婚となると、自分の人生を大きく左右する可能性があるので、多少打算的に考えるのも仕方ないんですけどね。

 自分の人生を楽しく過ごせるかどうかは自分次第です。それって、じつに自由なことではないですか? その自由の中で、人生が楽しくなる選択をどんどんしていきましょう!

■Lollipop-Rumiko/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。

最終更新:2016/02/09 20:00
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