[TVツッコミ道場]

わけあり案件・小林幸子を茶の間に戻す、『さんまのまんま』いじり

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「おんなの酒場」/日本コロムビア

 今年も『紅白歌合戦』(NHK)の出演者が話題になる時期。90年代から長きにわたって、紅白での大きな話題の1つは、小林幸子と美川憲一の豪華衣装合戦だった。しかし、美川憲一は2010年に落選、小林幸子も事務所トラブルなどを理由に今年の出場が危ぶまれている状態。さらに美川にも事務所トラブルが起こり独立するなど、なぜだか常に詰め合わせセット状態になりがちな2人。

 関東地方で11月3日放送された『さんまのまんま』(フジテレビ系)も、「特売号 美川憲一&小林幸子が? 告白SP」と銘打ち、美川憲一と小林幸子のゲスト回を2本立て詰め合わせセットとして放送していた。

 まず前半は、小林幸子の回。やっぱり話題になるのは、その騒動について。いきなりさんまが「どうなってますの?」と、直球を投げ、「もうね、私が聞きたいぐらいですね」と幸子が返す。「大人の解決法」として、何もしゃべるなとアドバイスを受けたため、黙っていたところ、

「言わなかったら、どんどんどんどん固まってっちゃうんですよ!」

 と、報道がエスカレートしていき、芸能マスコミへ不信感が募っていたと話していた。騒動後のテレビ初出演となった『笑っていいとも!』(同)に出演した翌日の記事にも、

「『泣いていいとも!』なんて書いてあって!」

 と、幸子にはまだまだデリケートな話題だったのに、立派な笑い話にされていたという。でも、本当にまだ深刻な状態だったら誰も笑えないはずだから、

「ウケるっていうのは、もうほぼ世間の皆さんは大丈夫ですよ」

 と、さんまが幸子を納得させたのだが、

「ダンナさんの会社の方に、小林さんが入ったってことでしょ?」

 と、さんまが状況を整理しようとした瞬間、

「全然。入ってないってば! 何っにも関係ないってば!」

 地雷を踏んでしまったのか、答える幸子の語気がちょっと荒くなる。しかしそこはさんま、即座に幸子が連発した「~ってば!」という語尾を拾いあげ、

「……出歯に聞こえてくるんですよ」

 と、場を和ませる。もっとも、その後も、

「洗脳されて、私が旦那さんの言うことを聞いたって形になってるでしょ。まったくないですよ!」

 など、マスコミの報道への不満や批判は続く。

「レコード会社がどうのこうのとか、よく言われてますやんか」

 と、さんまが言えば、

「それはね、それはね!」

 と立ち上がり、さんまの方にずかずかと歩み寄る。

「しゃべれない、ここで。紙に書く!」

 紙に書くって……、付き合ったことのある大物芸能人の暴露か、現在の収入の暴露ぐらいしか、こんなやり取り見たことがない。そして、わざとなのかもしれないが再びさんまが地雷を踏む。

「『紅白』はもちろん、今年は断念ということなんですか?」

「断ね……?? まだ発表もまったくないです」

 幸子、ちょっと真顔になってしまった。

「NHKの底辺の奴は知ってますから、言うときますわ」

 と、再び笑いに着地させるさんま。デリケートな話題になるたび、笑いとして着地を繰り返すさ。これで結果的においしい話題になってくるわけで、そのあたりはさすがだ。手土産に結ばれていた「Sachiko Kobayashi」という名前が書かれた特注のリボンを見て、

「このへんに『今が大変』とか入れてくださいよ」

 と、いじる。『さんまのまんま』は、一旦「わけあり」状態になった人を、謝罪や深刻な方向でなく、笑いでお茶の間に戻してくれる、ありがたい番組だ。その分、さんまは大忙しな感じだが。

 そして小林幸子は、先日自主レーベルからリリースした新曲は、インディチャートで1位、演歌チャートでも2位を記録と、かなり売れ行きがいいそう。

「おかげさまで……」

 結局嬉うれしそうじゃないか。だからなんだというわけではないけれど、レーベル名は「サチコ・プレミア・レコード」だそうです。
(太田サトル)

(美川憲一編につづく)

茶の間からそのままお返しいたします

しぃちゃん

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