田房永子の「カタマン女の熟年セックス問題」

ALWAYS濡れてる熟女になるには何が必要? 岩井志麻子先生に聞く!

 50~60歳で強烈な「セックスしたい病」にとり憑かれたら、女は一体どうしたらいいのか。性的な魅力に溢れるといわれている20代の頃でも、セックスだけの割り切った相手を見つけることが困難だった、おカタい”まん”を持つ「カタマン女」が五十、六十になった時、果たして相手が見つかるのかーー。

 今回の「カタマン女の熟年セックス問題」でお話を伺ったのは、小説家でタレントの岩井志麻子さん。18歳歳下の韓国人の旦那さんを持つ”いつでも股間が乾いてない”47歳である。私も、ALWAYS濡れてる熟女になりたい。26歳の頃の、頭が狂いそうなほどセックスしたくてたまらない日々はもう過ごしたくない。熟女になってヤリたくなった時、心得ておくべきことはなんなのかーー。岩井先生にお尋ねしました!

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■美魔女は一発芸

岩井志麻子(以下、岩井) 今、美魔女って流行ってますよね。ものすごい若づくりして、巻き髪して絶対40代に見えない女たち。あの人たちって軒並みセックスしてないですよ。

――そうなんですか!  30代の私たちから見ると、「ここまで頑張らないと40代の女はセックスできないのかな? 私はできないわ」って不安になるんですが……。

岩井 私の周りの美魔女はヤッてませんねぇ。むしろヤッてる女ってオバサンぽいですよ。美魔女って完全な「出オチ」、一発芸みたいなもんじゃないですか。男の人は引くんじゃないですかねぇ。私だって20代に見える50代の男なんて気持ち悪うてかなわんわ~。

――確かにいやです(笑)!

岩井 彼女たちも、男が飛びついて来なくなったのを分かってるんですよね。昔だったら男とふたりきりになったら必ず誘われてたのに、来なくなったことを認めたくないんですよ。高嶺の花になることで、「モテなくなったんじゃないの、ほらアタシ、お金かかりそうでしょ? だから男たちが敬遠しちゃうの」っていう武装として髪を巻いてるんですよね。

――そうか……。セックスがしたかったら、逆にあんな風に「若く」いる必要はないということですね。

岩井 何に一番重きを置くのかっていうことですよね。「キレイと言われたい」を選ぶと、「ヤリてぇ」っていうのは下のほうになるんじゃないですかね。美魔女は「ヤリてぇ」じゃなくって「女から賞賛されたい」人たちなんですよ。

 若い女なら「キレイと言われたい」の一兎を追えば、「女からの賞賛」と「sex」の二兎を得られることが多い。だけど熟年になるというのはその両立が難しくなる、それが熟女と若い女の違いなのか。

岩井 美魔女世代(40代後半~50代前半)の女って、バブルの時に一番ピチピチだったんですよ。スカートをはいて髪が長ければ「美人」、若いというだけで「お姫様」。まんべんなく当時の女はいい目にあってるんですよ。だからいつまでもそれが忘れられなくて、オバサンになった今も自分は選ぶ側であり、選ばれる女であると思ってるんですよね。

 バブルの思い出と加齢の融合、その権化が美魔女……! 20代を負け犬ブームで過ごした「卑屈世代」の私は33歳。バブル世代の女たちから「自信なさすぎ。諦めすぎ」と言われる世代だ。10年後の40代女の流行は、美魔女のような油ギッシュ文化ではなく、陰鬱風味を含めたものになりそうだ。「キレイ」と「ヤリてぇ」がここまでハッキリ分かれるのは、もしかしたらバブル世代の女性特有のものかもしれない。

――熟女のセックスをテーマに書かれた岩井さんの著書、『熟女(オバサン)の品格』『オバサンだってセックスしたい』(ともにKKベストセラーズ)を読んで、熟女のセックスでは「お金」がすごく重要なポイントになるんだと思いました。セックスをする時、若い女にとっては「自分がお金を持ってるかどうか」ってそんなに関係ないと思うんですが、熟女になるとお金があることで、セックスの相手やシチュエーションの幅が広がるというか。

岩井 そうですね、大富豪にならんでも、ある程度の小金をつかんだオバサンがこの世で一番楽しい生き物なんじゃないかと思いますよ。お金があると余裕が生まれますから、その余裕の部分が魅力になるってこともあると思いますねぇ。

――美魔女もお金がなければできないし……。それから、岩井先生は「正常位で満足できるのがお得」って書かれていますよね。

岩井 むちゃくちゃなことをしなければ気持ちよくならないっていうよりも、普通に正常位で気持ちイイっていうほうがお得だし、幸せだと思いますよ~。

――自由に使えるお金を持ってて、正常位で気持ちよくなっちゃうオバサンが最強に羨ましくなってきました!

■熟女好きの男に悪い人はいない!

岩井 バアチャンになっても、男からモテる女は「普通の人」。70歳以上の人が集まる高齢者の合コンでも、一番モテるのは、年相応のオシャレをした清潔なバアチャンなんですよ。あまりにも若づくりなババアはジジイから怖がられてましたねぇ。自分も「若さ」を要求されそうって思うんでしょうね。バアチャンたちから人気が高かったのは、全てのババアに平等に気配りができるジイちゃん。嫌われるのは、狙った人だけをロックオンしてまとわりつくジジイ。男は「気配り」で、女は「普通さ」が大事みたいですねぇ。あと、若い女好きよりも、熟女好きの男のほうが紳士ですよ。

――そう思います! 若い女好きな男って、女の加齢や性欲に対して露骨に嫌悪感を示しますよね。デリカシーがなくて優しくない。「熟女好き」の見極め方ってありますか?!

岩井 「営業熟女好き」っていますからねぇ。「熟女好き」って言っとけばウケるし、オバサンからも好感持たれますから。そう公言しといて若い女と結婚する男がいるでしょ。本当に好きかどうかの証拠って言ったら、実際に付き合ってるかどうかですよね。何事も実績がないと認められませんからねぇ。

――熟女に寛容な男性との出会い、そして欲望と小金を持つと最強のオバチャンになれる。そう確信しました!

 私は現在、妊娠8カ月。自分自身が追いついていけないほどに身体に日々激しい変化が起こっている。このまま乳も膣も、「赤ん坊のためのもの」に変わっていく恐怖。それは「男に相手にされなくなるんじゃないかという恐怖」でもある。昨今の妊婦・育児雑誌が「子持ちに見えない外見」を推進し、「旦那ちゃまに愛されるニンプちゃん」を目指さなければならない空気づくりをしているのも、バブル崩壊後に青春を送った私たち「卑屈世代」へ向けているからこそかもしれない。

 熟女になってセックスしたくてたまらなくなった時。一番頼りになるのはやはりお金だ。これだけはどんな世代を生きてきたかは関係がない。30代がこれからやるべきことは「男に愛されるテク」を磨くことではない。「セックスの相手が見つからないんじゃないか……」とグチグチし何事もヤル前から諦めモードが強い「卑屈世代のカタマン女」にこそ必要なのは、自分の本当の欲望に今一度耳を傾け、その欲望のための小金を持つ努力をすることではないだろうか。

今回の先生:岩井志麻子
1964年東京生まれ。高校在学中の1982年、第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入選。少女小説家を経て、1999年『ぼっけえ、きょうてえ』(角川書店)が選考委員の絶賛を受けて、 日本ホラー小説大賞を受賞。代表作は『岡山女』(角川書店)『trái cây(チャイ・コイ)』(中央公論新社)など多数。近著に『オバサンだってセックスしたい』『熟女の品格』(ともにKKベストセラーズ)。『5時に夢中!』(TOKYO MX)のコメンテーターとしても活躍中。
公式サイト

田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年、東京生まれ。漫画家、ライター。01年「マンガF」にて漫画家デビュー。05年 エロ本の漫画業開始。ハプニングバーなどの過激スポットへ潜入したルポ漫画を描きながら、男性の望む「女のエロ」を描き、違和感が蓄積。08年からノンフィクションレポートシリーズ「むだにびっくり」を自主制作・出版。
ブログ「むだにびっくり

【『熟女(オバサン)の品格』発売記念イベント決定】
2012年1月24日(火)18時開場/19時開始
場所:阿佐ヶ谷ロフトA
前売り3,000円/当日3,300円(サイン本付き・飲食別)
出演者:岩井志麻子(作家)、西原理恵子(漫画家)、川奈まり子(元祖カリスマ熟女優・作家)、溜池ゴロー(熟女ブームを創ったカリスマ監督)

ベスト新書『熟女の品格』(KKベストセラーズ)

オバサン(熟女)の傍若無人な行動や発言の裏には何があるのか? いつから女はオバサンになるのか? 世間体や恋愛、お金、夫、子どもなど、オバサンを取り巻くさまざまな事柄から腹の内を探る。

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