[女性誌速攻レビュー]「美ST」1月号

「美魔女」ビジネスの絶頂で、誌面の衰えを感じる「美ST」1月号

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「美ST」2012年1月号(光文社)

 「美ST」1月号の巻頭インタビュー「美しき40代へのメッセージ」に、五月みどりが登場しています。紹介文は、「元祖・ヌードで人生変えた」五月みどり。なんだ、その元祖は! 35歳で初めてヌードになったことが、人生の大きな転機だったからだそうです。いわく、それまでは子どものために生きようと思っていたけれども「裸になったとき、思い切り自分の人生を生きてみようと思えたんです」と。自分の人生を生きるのに、別にマッパにならなくても……と思うのですが、もはや「ヌードで人生変える」のはいちジャンルとして確立しているようです。そんなことより、インタビューの前半で、ブラにティッシュを詰めているとか、カツラ用の粘着テープをカットして思い通りの二重にしているとか、髪はほとんど真っ白だから自分で染めているとか、ふつう芸能人があまり言わないようなことをあっけらかんと暴露していて清々しい内容でした。

<トピック>
◎五月みどりさんから、美しき40代へのメッセージ
◎決定! 日本一のグランプリ美魔女
◎植松晃士さんとチーム「デブST」ダイエット大作戦

■ワイドショーでも取り上げられてましたね

 11月1日に行われた「第2回国民的美魔女コンテスト」の最終選考会の様子が、さくっと5ページでレポートされています。いまや流行語としてお茶の間にも認知されている「美魔女」という言葉。感嘆とも驚愕とも嘲笑とも受け取れる(羨望はない)「美」と「魔女」のハーモニーが素晴らしいネーミングです。グランプリの他にも「おっぱい美魔女」「フォトジェニック美魔女」「腸美魔女」といった賞が贈られています。ファイナリストにはひとりひとりキャッチフレーズが付けられているのですが、学歴をくっつけただけの「東京大学美魔女」や、韓国出身だからという理由だけの「美、チュセヨ美魔女」、ずばり職種名の「社長秘書美魔女」など、なんのひねりもない単純なネーミングや、「小悪魔美魔女」「白衣の天使美魔女」「冬の妖精美魔女」といった、悪魔と天使と妖精のファンタジー異種格闘技戦みたいなネーミングもありますが、とりあえず「美魔女」とくっつければなんでもおもしろくイケてるように感じるから不思議です。ノってる芸人は、出てくるだけでおかしいみたいな、美魔女バブルにアゲアゲな雰囲気が漂っているのでした。

■コントレックスの宣伝部長兼任!?

 連載ページ「植松晃士さんとチーム『デブST』ダイエット大作戦」で、自ら体重、体脂肪率、ウエストをさらしてダイエットに取り組んでいる山本由樹編集長が、1ページ、どーんとコントレックスのヨイショページに出演しています。ダイエットのサポーターとしてコントレックスを飲むようになったところ、2カ月で7キロも痩せたそうです。朝のジョギングや会社のデスク、ライターとの打ち合わせ、焼き肉を食べるときなど、さまざまな場面で編集長がボトルを片手にしている写真が掲載され、「仕事中もプライベートでも毎日欠かさず飲んでいます。しかも痩せられちゃうなんてスゴイよね!」と堂々と言いきっちゃっています。編集長自ら露骨に一商品だけを持ち上げるようなページに出演することに筆者はかなり引いてしまうのですが、みなさんはいかがですか。

 下記は、昨年の「第1回国民的美魔女コンテスト」に関する「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)の記事「急拡大する”美魔女”市場 美に貪欲なアラフォーに企業が熱視線」からの引用です。

「”美魔女”たちは今、一つの”市場”になりつつあるのだ。そもそもこのコンテストは、”美魔女”世代に商機を見出した企業にバックアップされていた。たとえば、美容にも良い乳酸菌飲料を売り出しているカゴメや、エイジング下着に力を入れるワコールをはじめ、ビューティークリニック、芸能事務所などの企業だ。(中略)30代後半から40代である”美魔女”世代は、バブル世代と重なる。”嫌消費”傾向の強い20代~30代前半と比べると、金銭的にも余裕のある”美魔女”世代の消費性向ははるかに高い。(中略)モノが売れない時代にあって、企業は美に貪欲で消費志向の強い”美魔女”世代の取り込みを図ろうと必死。早くも”美魔女”争奪戦の様相を呈している」(2010年12月9日)

 1年前の記事ではありますが、状況は変わっていないどころか、より美魔女世代への注目が高まっているように思われます。美魔女ブームの仕掛人として高く評価されている山本編集長。企業のおエラさんがたに向けた金になる雑誌づくりも結構ですが、まじめに読んでいる読者のことも忘れないでほしいと切に願います。今号は、「もしも美魔女がスティーブ・ジョブズだったら」というおもしろ企画もあったけれども、2011年4月号掲載の「もしドラ美容」には遠く及ばないサラッとした記事でした。美魔女に次ぐ新しいビックリ企画を期待しています! ここはひと肌脱いで、「元祖・ヌードで雑誌を変えた編集長」ってのはどうですか。
(亀井百合子)

「美ST」

サイ女はお金ももらってないのにジャニーズ推し

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