今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

『探偵ナイトスクープ』を巧妙にパクった? 『あかん警察』の計算高さ

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『爆笑!大日本アカン警察』公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎元ネタにリスペクトを!
 ダウンタウンを起用しているにも関わらず、視聴率低迷中の『爆笑!大日本アカン警察』(フジテレビ系)。誰を起用したって、ただVTR見て笑ってるだけじゃ数字が取れるはずもなく。ま、勝手に自滅すればいいと思っていたのだが、先日の放送に黙っちゃいられないヒドいシーンが。寝ない子供を、変装した母親が怖がらせ寝かしつけるというVTRが放映されてたのだが、その母親が扮していたのは「ガオ」。寝ない子供のところに夜中現れ、怖がらせて寝かしつける「ガオ」といえば、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)の名物企画。『探偵!ナイトスクープ』の方は正確には「ガオー」だが。『探偵!ナイトスクープ』で「あのガオーさん登場!」といえばそれはもう。パンツ一丁で体中ボディペインティング、ケツの間には赤玉を挟む、という渾身の変装は、素人がマネをするにはなかなか厳しいものがあり、従ってそのお母さんの「ガオー」姿は、本来のものとはかなり違っていた。しかしお母さんが再現しようとしていたのは紛れもない「ガオー」。素人のお母さんが「ガオー」に扮した姿をプライベートビデオに収めるというのは「パクり」ではないと思うが、そのVTRをスタジオでタレントが見て笑っている模様を放送、というのは、間に1枚咬ませた巧妙な(つってもちゃっちいけど)新たなパクりだろう。知っててやってるなら本当にセコいし、知らないでやったならそれはそれで恐るべき勉強不足。どっちにしても、バラエティー制作者としてあるまじき失態だ。そして多分、『探偵!ナイトスクープ』はこのことを知った後も抗議とかしないだろう。それが『探偵!ナイトスクープ』魂。『アカン警察』なんてしょーもない番組やめて、直に『探偵!ナイトスクープ』放送してくれや。

◎オンデマンドのPRか?
 週末の深夜、NHKの地上波で何の告知もなく唐突に放映され始めた向田邦子ドラマ『阿修羅のごとく』。何はともあれ、名作録画のチャンス! と楽しみに見ていたのだが。全3回のパート1のみ放送されたところでプッツリ。その後、パート2放送予定は見当たらず。続き見てぇ。見たければ、有料のオンデマンドでどーぞってことか。この生殺し感たるや、かなりのモンである。もうすぐ松下奈緒主演の向田邦子ドラマが始まるから、そのPRの一環で放送されてたんだろうが、あんな昔の名作とぶつけて流したら、比べられてひとたまりもないだろうから、松下のがスタートしたら放送されないだろうし。終わったら終わったでもうやる意味ないし。つまりは続きは放送されないってことだな。オンデマンドに金払うくらいならTSUTAYA行こ。

◎”アイスの実”の方が自然
 BSのドラマに新曲の宣伝で、『スタジオパークからこんにちは』(NHK)『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)と、立て続けにテレビに出てたGACKT。いやー、相変わらず面白かった。風貌の「改良」にも力入ってたし。やっぱGACKTはこうでなきゃ、と膝を打つフルスロット改造ぶり。尋常じゃない白さで、白を超えてLED電球のごとく青光りする歯、自然なシワ、シミ0のゴムのような肌、鼻の付け根の更なる隆起で、何だか離れて見える目、舞台化粧並みに入った下まぶたのアイライン……。そして極めつけは、「まばたきの少なさ」。前から少ないとは思ってたけど、更に減少して、1分間に1、2回程度。人間とは思えない。すげー。もうこれは「お直し」で持って行くのはムリな境地である。精神面というか、メンタリティーで肉体がそう改造されてしまった、ということに尽きると思う。あの目力を誇示する為に、一番効果的なのは、「閉じてる時間を少なくすること」だもんな。無意識下でそう念じ続けた結果、必然的にまばたきという不随意現象が減ったのだろう。どてらいぞGACKT。実ははじめから存在せず全部CGでした、ってオチならいいのに。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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