[女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」6月号

恋愛体質になるには髪を伸ばせ! 「日経ウーマン」の時代錯誤な恋愛白書

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「日経ウーマン」6月号(日経BP社)

 先月のレビューでもお伝えしましたが、今月の「日経ウーマン」には恋愛特集が組まれています。大特集じゃないのが残念ですが、「働く女性に役立つ情報」を伝えることが本誌の使命ですので、致し方ありません。恋愛特集に掲げられた「恋のお悩みからセックスライフまで」という見出しに期待が膨らみますが、順番に中身を見ていきたいと思います。それでは今月のトピックをどうぞ!

<トピック>
◎心を動かす最高の言葉
◎おひとりさまの防災マニュアル
◎働く女性500人のリアル恋愛白書

■震災がないと大切なものに気付かないのかい?

 震災ルポから始まる、今月の大特集「心を動かす最高の言葉」。3.11以降、ラジオから語りかけられる言葉やメールの一言一言に励まされ、勇気づけられることが多くなったのは確かです。人と人とをつなぐ”言葉のコミュニケーション”について考える機会が増えたのも間違いではありません。ただ、先月号は震災を通してお金の大切さを考え、今月号は言葉の力を考える……。「日経ウーマン」の十八番とも言える特集に震災を絡めることで、いつもの輝きが損なわれているような気がしました。これを繰り返したら「『日経ウーマン』読者は、震災が起きなければ何も考えないのか?」とイメージダウンになりかねません。もっと自分の力を信じて!!

 震災にまつわる話は最初の数ページかと思いきや、大特集内の本文の導入に何度出てきたことか……。大特集だけならまだ目をつぶれたのですが、この後には「おひとりさまの防災マニュアル」という、ザ・震災とも言える特集が続きます。そして、連載コラム「姜尚中のニュース万華鏡」「浅井秀一の帰ってきたぼちぼちマネー講座」「深田晶恵の目指せ! マネー美人」はまるで示し合わせたように震災を絡めた内容になっているし、読者投稿ページまでもが震災ネタ。今や世界中の人々がこの震災の行方を見守っている状態なので、話題に上げるのは悪いことではないのですが、一冊にわたって「震災」「未曾有」という言葉が散りばめられすぎていて、げんなりしてしまいました。震災を経て求められるコミュニケーションとは何か、について、精神科医香山リカが「気の利いた一言を無理に言おうと思わない」と言っていますが、そっくりそのまま「日経ウーマン」編集部にお返ししたいです。

■「日経ウーマン」のセックスの模範解答がここに

 そして、お待ちかねの「働く女性500人のリアル恋愛白書」です! 「アラサー働き女子が『恋愛で知りたいこと』を大特集します」という説明にあおられページをめくると、そこに書かれていたのは「恋愛ご無沙汰状態からの脱し方」「恋愛体質になるプチ習慣の伝授」「恋愛苦手女子に贈るヒント」など、なぜか恋愛初心者向けの企画ばかり。しかも、紹介されているものが時代錯誤に感じてしまうのです。

 例えば、恋愛体質になるプチ習慣では、

「髪を伸ばしてみる」
「”おふくろの味”系の得意料理を持つ」
「”この中だったら誰と付き合うか”と常にイメージする」
「女友達5人以上の会食は避ける」

 など、「これ、どっかの女性誌に書いてあったよね」といったものばかり。「髪を伸ばしてみる」理由として、「多くの男性はやっぱり長い髪が好き。恋のチャンスが広がります」って理路整然と現実主義の「日経ウーマン」らしからぬもやっとした言い分。「仕事にいくる女=恋愛下手」って見くびりすぎじゃない?

 「満足度90点以上のセックスファイル」では4人のセックスライフが紹介されているのですが、「キス・触り合い→ベッドへ移動→挿入→自分がイク→彼がイク→腕枕」と全員流れがこれとほぼ同じ。何だこの決まり切ったパターンは。4人紹介する必要なくない? こういうのって、普通のセックスからアブノーマルなものまで、紹介するんじゃないの? あえて同じ流れを紹介するとは、これが「日経ウーマン」のセックス模範解答です! とでも言いたいのでしょうか。

 今月号は「日経ウーマン」の恋愛特集なのに、期待して待ってしまった分、落胆が大きかったです。こうなることが分かっていたのに、ついつい期待してしまった自分が憎いです。来月号は「人生変わる☆ノート術」「給料の正しい貯め方&使い方」と、字面だけでほっと安心できる特集に隠れて、「幸せな結婚の条件」という特集が……。お得意の手堅い特集で筆者を安心させてください。
(エメラルド真希)

『日経 WOMAN (ウーマン) 2011年 06月号』

恋<仕事<お金 でしょ?

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