『バブル女は「死ねばいい」婚活、アラフォー(笑)』刊行インタビュー

ワーキングマザーは妄想!? 『バブル女は死ねばいい』の著者が一刀両断

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Photo by MJTRfrom frlcker

 バブル世代と団塊ジュニアの女性の生き方の違いをリアルな言葉で綴った「バブル女は死ねばいい 婚活、アラフォー(笑)」(光文社新書)の著者杉浦由美子さん。バブル女の話からなぜかジャニーズの話に……。(前編はこちら)

――ジャニーズはどういった経緯でハマったんですか。

杉浦 女子校時代、光GENJIが人気があって、そのうちの誰かを好きにならないと仲間はずれにされる雰囲気だったんです。そのときに内海くんが好きなフリをして、そのあと男闘呼組がブレイクしたときに「岡本健一が好き」と言っていたら、本当に好きになってしまい、ずいぶんおこづかいをつぎ込みました。大学卒業後は中小のソフトウェアメーカーに入ったんですが、ジャニーズの話題でお局様にうまく取り入り、いじめから逃れることができました。その頃はジャニーズJr.の小原裕貴にハマリましたね。女子校気質なのかもしれないですけど、女の人とうまくやろうと過剰に思うところがあって……。ジャニヲタであることは武器ですね、女の社会では。

――本書でも、自己実現と母性をバーチャルに処理するツールとして、ジャニーズが挙げられていますね。

杉浦 育てる感じがいいんでしょうね。中学校高校くらいまでは自分より上の世代に憧れて、30代あたりから年下のジャニーズタレントが好きになる。嵐がブレイクしたのも、年上の女性層を捕まえたからですよね。

――先ほど、「女の人とうまくやろうと過剰に思うところがある」とおっしゃいましたが、バブル女の最大の特徴こそ「つるみたがり」とも本書に書かれています。

杉浦 バブル女は、どこへ行くのも友達か彼氏と一緒。逆に「おひとりさま」は団塊ジュニア世代がブームとして押し上げたように思います。90年代に女性誌で「ひとりで行動できる女になろう」といった特集が組まれ、当時素直なOLだった私は「なるほど」と思ってました。

――でも、おひとりさまブームの立役者の方はバブル世代です。

杉浦 そうなんです。バブル世代が適当に煽ったことに、その下の世代が騙されたんです。今でも、「ワーキングマザーが偉い」とか「ワークライフバランス」とか、そういうバブル世代の価値観や妄想に、団塊ジュニア以降の世代は振り回されている。結婚して子育てしながら正社員でいられる「ワーキングマザー」なんて、一般職正社員採用がメインだったバブル世代だからできること。バブル崩壊後は、男性と同じ条件で働ける女性しか正規雇用者として採用していないんですから。管理職についている女性なんてたいてい独身ですよ。

――本書に「ワークライフバランスの推進の本当の意味は、『女は補助的な仕事をしながら、出産して子育てをしろ』ということなのだ」「堅気に生きていれば、自己実現などできない」と書かれていて、目から鱗が落ちました。今の労働状況で子育てと仕事の両立は難しい。にもかかわらず、バブル的な夢を追ってしまうから、団塊ジュニアは苦しくなる。団塊ジュニアっていいことないのか、と絶望的な気持ちになりました。何か希望が持てるメッセージをください。

杉浦 そうなんですよ、この本の失敗は、夢を語ってないところ(笑)。嘘でもいいから「こうしたら自己実現できますよ」って言わないとミリオンセラーにはなりませんからね(笑)。発売直後に重版が決定して売れ行き好調ではありますが。希望の持てるメッセージは……うーん、あんまり高望みしない方がいいということですね。厳しい受験戦争や競争社会を乗り越え、今、社会に残っている団塊ジュニアは優秀で、会社にとっても大切な人材のはずですから。あとは……欲を持たないということ。食事は「てんや」でいいじゃん、お洋服はユニクロでいいじゃんっていうことです(笑)。

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)
ノンフィクションライター。1970年生まれ。大学浪人後、日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)に入学。卒業後、中小企業社員、無職、派遣社員などを経て2005年にライターとなる。著書に『オタク女子研究』(原書房)、『腐女子化する世界』『ケータイ小説のリアル』(以上、中公新書ラクレ)など多数。

■ニコニコ動画で杉浦由美子さんによるインタビュー企画を配信中。
第一回:『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)の著者・中川淳一郎さん。
中川淳一郎がバブル、恋愛、草食系を語る

第二回:”女彪ライター”の異名を持ち、『人のオトコを奪る方法』の著者・島田佳奈さん。
女豹ライター・島田佳奈に聞く「キャリアと恋愛とバブル」

『バブル女は「死ねばいい」 婚活、アラフォー(笑)』
衰えない女子力と、職場での既得権によって、その下の世代を圧倒し続けるバブル女。
バブル女に振り回されず、バブル的思考にのせられないように生きて行くのが現代には必要だと、団塊ジュニア世代の著者が綴る。消費、結婚・出産、キャリアのジェネレーション・ギャップをあぶり出した一冊。
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