[女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」11月号

目指せ貯蓄額「60歳までに年収の5~6倍」! 婚活よりも労働を促す「日経ウーマン」

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「日経ウーマン」11月号(日経BP社)

 キャリアと貯金命で、男に媚びることは二の次の女子を育む「日経ウーマン」(日経BP社)。11月号は小冊子「美文字練習帳」が付いてるため、いつもより少々お高い600円となっております。今月は表紙に「おひとりさま」の文字が。いい歳こいた独女を最も暖かく迎えてくれるのは、家族でも友人でもなく、何を隠そう「日経ウーマン」です! では中身を見ていきましょう。

<トピック>
◎人生が変わる! 手帳術
◎お金が貯まる女子になる!
◎「おひとりさま」のライフ&マネー

■11名の美女が惜し気もなくご開帳

 42ページに渡る第一特集は『人生が変わる! 手帳術』。「日経ウーマン」のこの手の特集は、こちらが引くくらい徹底的に掘り下げてくれるのでいつも楽しみです。

 同特集の最初では、働く女性11名のスケジュール帳を徹底解剖。日頃、友達の手帳でさえプライバシーに配慮し軽く目を背けたりするものですが、この11名の女性達は、日々の予定からちょっとしたメモ書きまでおっぴろげていらっしゃいます。8月号の美人OL達のデスク拝見企画に続き、これは男性陣も必見のゴックン企画ではないでしょうか。

 おっぴろげ企画の次に来るのが、「読者の使い方実例40」。「仕事、プライベート、締切りの予定を3色ペンで分ける」「毎週ある会議は付箋でリピート」など、これまた読者が実際の手帳を見せながら紹介してくれます。そこで気になったのが、皆さんの月経日の印し方。小さな赤丸を書き込む人、目立たないように白いハートのシールを貼っている人など、月経日のチェックにも人それぞれ個性があるようです。ちなみに筆者は赤マジックで「血」と書いていて、会議でガバッと手帳を開くたび恥ずかしい思いをしているので、早速参考にしたいと思います。

■「はげていない人」。理想の男性像を書き殴る

 手帳特集の後半では、目標や欲望を現実のものとするために理想を書き綴る「夢をかなえるノート」を紹介。聞きなれない代物ですが、記事内で「夢かなノート」などと略しているところを見ると、向上心の塊の「日経ウーマン」読者にとってはお馴染みのアイテムのようです。こちらの記事でも4名の女性が登場し、自身の「夢かなノート」を披露しています。

 例えば、フリーアナウンサーの田中御早希さんは、理想の男性と結婚する為に34歳でノートを付け始め、「ノートをつけた途端、半年で理想の男性に出会い、1カ月後には結婚した」とのこと。その公開されたノートの一部がこちら。

・175cm~189cm
・髪型は直毛、おでこはそりがない
・男らしいしゃべり方
・学歴も私とバランスがとれている
・スポーツクラブに行ったり、スポーツが好きなヘルシーなタイプ
・スピリチュアルな感覚ももっている
・はきがある
・はげていないし、はげなさそう はげない

 このような理想が5ページに渡りびっしり。ノート一つで思い描くメンズが現れるのなら、早速マネしたいところです。この他にもかなりパンチの効いた「夢かなノート」が掲載されていますので、要チェックです。

■婚活しない「日経ウーマン」の読者達

 一生独身でも前向きに生きるための特集『「おひとりさま」のライフ&マネー』では、平均34.4歳の読者900人にアンケートを実施。その結果、独身女性のうち彼氏がいない人は61.1%。しかし婚活をしているのは15.3%だとか。「日経ウーマン」読者がいかに男に媚びずに生きようとしているか、よく分かる結果が出ました。

 しかし「日経ウーマン」は、こんな結果でも決して婚活を勧めたりしません。むしろ老後のための貯蓄目標を「60歳までに年収の5~6倍」と掲げ、「少なくとも年金をもらえる年齢まで働き続ける覚悟を持つ」ということを促しています。ことお金の話題になると、いつも冷たく現実を突きつける「日経ウーマン」。思わず筋肉少女帯の「労働者M」が頭の中をループしてしまいました。

 また、「結婚すれば、幸せですか!?」と題し、シングル代表として香山リカと辛酸なめ子の対談を掲載。しかし、なめ子先生は開口一番「友人と霊能力者を囲む食事会があったんです」と語り始め、香山先生も「私の知り合いも、起業しようと思って霊感占いに行ったら」と乗っかってしまう始末。さらに辻希美やダルビッシュ紗栄子といったママタレの話題になり、「彼女たちは、ある程度お金があるから、あんなにいつも楽しくいられるんだと思います」(辛酸)、「しかも、ママであることが仕事につながっているでしょ(中略)もちろんママになって急に子ども服のデザインの仕事が降ってきたらうれしいですけど」(香山)と優しい口調でチクチクされておられました。

 もはや独女を応援する域を超え、結婚に憧れる気さえ失わせる勢いの今月号。確かに「結婚しなくても充実した人生が送れそう!」と読者が洗脳されれば、結果的に「ESSE」(扶桑社)や「たまごくらぶ」(ベネッセコーポレーション)に流れていかないわけですから。「日経ウーマン」もうまいことやりますなあ……って深読みしすぎかしら?
(林タモツ)

日経 WOMAN (ウーマン) 2010年 11月号

田中御早希さんってのが、婚活界隈でハバ利かせてるみたいよ~

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