サイゾーウーマン暮らし食べ物【ポッポ】ヨーカドー閉店ラッシュで絶滅危機 暮らし 話題のスーパー探訪 【ポッポ】ヨーカドー閉店ラッシュで絶滅危機も――利用してわかった、“平日昼も客入り好調“の人気ぶり 2024/03/20 19:00 サイゾーウーマン編集部 サイゼリヤ イトーヨーカドーにやってきました(写真:サイゾーウーマン) イトーヨーカドーの閉店ラッシュが報じられる中、ネット上で聞こえてくるのが「ポッポはどうなるの?」といった心配の声。ヨーカドー系列のファーストフードチェーン「ポッポ」、行く末が気になり自然と足が向いていました。 目次 ・【ポッポ】とは? ・【ポッポ】平日昼1時、店内の様子 ・【ポッポ】人気メニュー2つを実食! ・【ポッポ】安心できる平和な居場所 【ポッポ】とは? ポッポはセブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカドーが運営するファーストフードチェーン。1976年に「ポッポ」1号店をイトーヨーカドーせんげん台店(埼玉県越谷市)に開店しました。らーめん、たこ焼、今川焼、ソフトクリーム、お好み焼、フライドポテトなどを販売し、買い物ついでに気軽に立ち寄れる利便性や手頃な価格帯が支持されています。 店舗数は公式サイトでは37店(2024年3月時点)。しかし、今年の閉店が報じられているヨーカドー店舗もあるため、さらに減少すると考えられます。なお、「ポッポ」という店名のゆらいはヨーカドーのモチーフ「鳩」からきているそう。 【ポッポ】平日昼1時、店内の様子 今回、初めて「ポッポ」を利用します。ポッポと同じくセブン&アイグループのファミレス「デニーズ」のアプリでクーポンが配信されていたので、その存在は知ってはいたものの、「ヨーカドーの店内にしかない」という特殊な形態から、これまで生活圏に存在しなかったこともあり、未体験のまま今に至ってしまいました。同じように「名前は知ってるけど、行ったことない」という人、少なくないのでは? ポッポ外観(写真:サイゾーウーマン) ヨーカドーの地下、食品売り場にポッポはありました。赤い「ポッポ」という看板以上に「たこ焼き」の文字の主張が強めです。 事前に仕入れていた情報によると、らーめん、今川焼、フライドポテトが特に人気ということで、店頭で目を引いたのもそれらのメニュー。看板が目立つたこ焼きについては、残念ながら「当店では販売しておりません」とのこと。 ポテト、ラーメン、今川焼をアピール(写真:サイゾーウーマン) メニューにはソフトクリームやフロートもあります。ソフトクリームは季節限定の抹茶ソフトも展開中。 らーめんの価格は税込520円からとお手頃! 定番の醤油、塩、味噌のほか酸辣湯麺を用意しているのが気になります。 らーめんは4種類(写真:サイゾーウーマン) 客足といえば、平日の昼1時で座席の6割方は埋まっています。7〜8分ごとに新規のお客さんが入ってくるペースで、「閑古鳥が泣いてる」という印象は皆無! むしろ、平日でこの人の入りは好調といえるのでは? 【ポッポ】人気メニュー2つを実食! 今回、注文したのはネット上で評判のフライドポテトと、ファンの多い醤油らーめん。筆者の前に並んでいた女子中学生も、同じメニューをオーダーしていました。 ポッポのロゴがちゃんとこちらを向いていてうれしい(写真:サイゾーウーマン) このらーめん、ひと目見て気に入りました! シンプル・イズ・ベストとはこのことでは? まんまるのチャーシューとナルトとシナチク。色味がきれいなほうれん草とネギ、透き通った黄金色のスープ! 醤油ラーメンのまさに見本(写真:サイゾーウーマン) まずスープから口にすると、思いのほか甘さを感じます。しっかりと醤油のコクを感じるのに、後味がホッとする優しい甘さ。くせになって何度も口に運んでしまいます。 スープと麺が美しい(写真:サイゾーウーマン) 麺は細麺。ほどよい弾力ある食感で、ツルツルと食べられる喉越しの良さです。こういう麺、昔はよく口にした気がしますが、最近は珍しいように感じました。 そしてネギがいい仕事ぶり! スープの油分が気になりだした中盤に麺と食べると、さっぱりして相性バツグンです。 フライドポテトS実食 ポッポのフライドポテトS(写真:サイゾーウーマン) らーめんを完食したあとにフライドポテトを実食。 なんの期待もせず、ぼんやりと口にしたのですが、これは手が止まらないおいしさ! ポッポのフライドポテトS(写真:サイゾーウーマン) 失礼を承知で言わせていただくと、マクドナルドのフライドポテトです。ポッポとマックの2つをごちゃ混ぜにして提供されたら、区別をつけられる自信がありません。 この細さ、長さ、マクドナルド(写真:サイゾーウーマン) 細さも質感もしょっぱさもまるでマクドナルド。これは間違いなく、子ども人気ナンバーワン! Lサイズを頼べばよかったと後悔しました。 【ポッポ】安心できる平和な居場所だった 利用者はまるでヨーカドーという公園で平和に過ごす鳩のよう(写真:サイゾーウーマン) 私の前のテーブルでは、2歳くらいの女の子が「ママ、おいしいね。おいしいね」と満面の笑顔で母親と醤油らーめんを食べていて、その横のテーブルからは、中学生の女の子2人組が、ラーメンを食べながら「大学卒業したらどうする?」「このスープおいしいよ、飲む?」なんて会話をしているのが聞こえてきます。 奥のテーブルでは、おばあさんがひとりでソフトクリームを食べていたり、老夫婦がラーメンを食べながら話し込んでいたり。今川焼を楽しそうに食べている大学生カップルの姿もあります。そしてもちろん、ひとりでらーめんとポテトをつまむ中年女性――私のような存在も自然に溶け込んでいます。 子どもから高齢者まで、いろんなライフステージの人がポッポのフードを食べているだけなのに、なんだかすごい安心感。居心地が良すぎて、閉店までここで仕事をしたいと真剣に考えてしまったほどです。 ポッポのラーメンやフライドポテトは評判通りおいしく、コスパもとても良いことがわかりましたが、その魅力の真髄は、この「おいしいね」の声が聞こえてくる平和な空間にあるような気がしました。 実際、このヨーカドーにはラーメンチェーン店が入っているのに、ポッポのほうを選ぶ客がこれだけいるという事実。ポッポが数年後、何店舗に減っているのか? もしくはそう遠くないうちに絶滅しているのかもしれませんが、少なくとも現在は利用者に求められている、かけがえのない居場所になっていることを実感しました。 サイゾーウーマン編集部 芸能・ジャニーズ・美容・暮らし・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト Twitter:@CyzowomanC Instagram:@cyzowoman オンナを刺激するニュースブログ[サイゾーウーマン] 最終更新:2024/03/20 19:00 関連記事 イトーヨーカドー、大量閉店――食品スーパー事業【ヨークフーズ】で買い物してわかった「弱点」【イオン】店舗数増加、ディスカウントストア「ザ・ビッグ」に行ってわかった絶好調のワケサイゼリヤの絶品「裏メニュー」は、プチフォッカに“挟むだけ”! アレンジ無限でランチに◎【実食レポ】 高齢者と子連れが気軽に使える店が減っていく 次の記事 Snow Man・向井康二との絆に感動、『木7◎×部』に元関西ジュニア・金内柊真登場! >