一人でフラッと行ける回転寿司

スシローでは味わえない「138円の絶品軍艦」発見！　問題点もある回転寿司【元祖寿司】の優れたところ

2024/03/17 16:00

サイゾーウーマン編集部

廻る元祖寿司の店舗画像 — 都内の駅前に出店している「廻る元祖寿司」（C）サイゾーウーマン

　関東軒に24店舗を展開する回転寿司チェーンの「廻る元祖寿司」（以下、元祖寿司）。スシローやくら寿司、はま寿司といったファミリー層狙いの大手回転寿司チェーンが業界を席巻する中、一人でフラッと立ち寄れる店として、一部のコスパ重視の寿司好きから確かな人気を得ているようです。

　無類のスシロー好きである私も、家の近くにある元祖寿司の存在が、以前から気になっていました。というのも、最寄りのスシローが最安でも1皿150円なのに対し、元祖寿司は138円！　実はスシローを超える名店なのではないかと、勝手な期待を胸に、今回、実際に足を運んでみました。

※価格はすべて税込です
※価格や商品は2024年3月14日時点の情報です
※店舗によって取り扱い商品や価格が異なる場合があります
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください

元祖寿司の日替わりサービスメニュー、109円の「えんがわ」は美味

　さて、元祖寿司にやって来ました。店の前には、「復活　日替わり」というポスターが貼られており、当日は「えんがわ」が109円で提供されているとのこと。また、「サービストロ」も同額だそう。この2皿は絶対に注文しようと、暖簾をくぐりました。

　店内中央には回転レーンがあり、中には職人さんが1人。すべてカウンター席で、1人客がほとんどです。タブレットではなく、直接職人さんに注文を伝えるスタイルでした。

元祖寿司のメニュー画像 — 昔ながらの回転寿司店といった印象（C）サイゾーウーマン

　まずは、「あさりの味噌汁」（170円）を注文。

元祖寿司「あさりの味噌汁」の画像 — あさりは見えませんがちゃんと入っています（C）サイゾーウーマン

　スシローの「はまぐりの味噌汁」は200円なので「うん、安い！」と感心してしまいます。運ばれてきたのはそこそこ大きいサイズの椀でしたが、あさりの数は5～6個。この低価格ですし、十分だと感じました。

　早速、店の前で見た「えんがわ」、そして「まぐろ」（138円）を注文。

元祖寿司「まぐろ」と「えんがわ」の画像 — 元祖寿司「まぐろ」と「えんがわ」（C）サイゾーウーマン

　職人さんが目の前で握ってくれます。シャリの量がやや少なめなのか、ネタがボリューミーに見えます。シャリの温度は人肌でちょうど良し！　

　えんがわは109円とは思えないくらいしっとりとした甘い脂がのっていて美味。コリッとした食感もあります。一方でまぐろは……正直、取り立てておいしくもまずくもないかなという味。138円ならこんなものかと、特に感動ポイントはありませんでした。

元祖寿司、109円の「サービストロ」は脂がほとんど感じられず

　続いて、「サービストロ」も実食！　「109円のトロってどんな味？」とワクワクしながら食べたものの、包み隠さずいえば、感動するには物足りない味。

元祖寿司「サービストロ」の画像 — 元祖寿司「サービストロ」（C）サイゾーウーマン

　というか、トロとはまぐろの脂質の含量が高い部位を指すと思っていたのですが、脂がほとんど感じられない。「私の“トロ”の認識は間違っていたのか？」と不安になるほどでした。

　のっけから、元祖寿司のまぐろに懐疑心が芽生えてしまった私。こうなったら、最上級のメニューを頼むしかない！　というわけで、「本マグロ三昧」（660円）を注文。こちら、赤身と中トロ、大トロ、そして卵焼きが一皿になったメニューです。

元祖寿司「本マグロ三昧」の画像 — 元祖寿司「本マグロ三昧」（C）サイゾーウーマン

　赤身からいただくと、さすが本マグロ、さっぱりした旨味でおいしい！　中トロも大トロも、先ほどの「サービストロ」にはなかった脂がたっぷりのっていて、口の中でほろほろと溶けていきました。どちらも満点のおいしさです!!

元祖寿司「本マグロ三昧」の大トロの画像 — これぞ大トロ！　な脂ののり具合（C）サイゾーウーマン

　ちなみに先日、スシロー傘下の「回転寿司みさき」で同じメニューを食べたのですが、価格は770円。元祖寿司のほうが100円も安く、かつ味に遜色なし！　

　ただ、スシローでは現在、期間限定で「地中海産本鮪3貫盛り」を360円で販売中。こちらはまだ食べていないので味の比較はできないものの、業界トップの攻めの価格設定に対抗するのはなかなか難しいのかもしれないなと思った次第です。

元祖寿司で衝撃の出会い！　138円の「つぶマヨ」がおいしすぎて即リピート

　ところで、元祖寿司で気になったことが一つ。それはレーンを回っている寿司のくたびれ感。素人目に見てもクッタクタで、中には海苔がはがれているものも……。ほとんどのお客さんが職人さんに直接注文しているのですが、このくたびれた寿司を回し続けているのは、お客さんにあまりいい印象を持たれないのではないか？　と心配になってしまいます。

　そんな目の前を通り過ぎる寿司を見ているうちに、思わず、1皿取ってしまいました。こちらは「つぶマヨ」（138円）なるメニュー。

　スシローやくら寿司、はま寿司をはじめ、どこの回転寿司チェーンでも見たことのないメニューで、入店直後から気になっていたものの、海苔がびよーんとはがれており、お世辞にもきれいとはいえません。とはいえ、手に取ったからにはちゃんといただきますよ！

　そんな見た目は明らかに残念な「つぶマヨ」ですが、これが大大大ヒット!!　つぶ貝がマヨネーズと和えてあるのですがコリコリした食感がうますぎる～～～！　これまで体験したことのない食感で、まさに“衝撃の出会い”。私はもともと、回転寿司のマヨネーズを使った軍艦メニューが大好物なのですが、これまで食べた中で自信を持って一番おいしいといえる商品でした。

　SNSで調べてみたところ、このメニューのファンが少なからずおり、元祖寿司に行くと何度も何度も注文してしまうという人もいました。確かにこれはクセになる味。私も食べ終えるや否や、もう一皿頼んでしまいましたよ！

　ちなみに、私が問題視していたレーンを回り続けるくたびれた寿司ですが、その後、職人さんが手に取り、たまご1つとかにサラダ2つをセットにして1皿138円で提供するサービスメニューに作り替え、再度レーンに戻していました。

元祖寿司「たまご」と「かにサラダ」の画像 — 「たまご」と「かにサラダ」のサービスメニュー（C）サイゾーウーマン

　おぉ……こういうサービスまでしているとは。思わずこちらの1皿もいただいてしまいました。

　元祖寿司は手放しで絶賛できる回転すしチェーンではない、というのが率直な感想ではありますが、とにかく「つぶマヨ」のおいしさは多くの人に訴えたいですね。あんなにおいしくて、うちの近くのスシローの最安値メニューより安いなんて驚きです。とにかく、マヨネーズを使った軍艦メニューが好きな方は要チェックですよ！

　それに138円メニューはほかにも「ビントロ」「かつを」「あじ」「いわし」「こはだ」「いか」「げそ」「つぶ貝」がラインナップされており、安く寿司を食べたい人にはいいお店なのではないかと思いました。気になった方はぜひ一度足を運んでみてくださいね。