冬ドラマの視聴率&本当の評判

『新空港占拠』初回7.5%で“前作超え”! 「獣の正体」予想に視聴者苦戦のワケ

2024/01/16 13:30
仲宗根由紀子(エンタメライター)
嵐・櫻井翔の画像
この方向性で行くと決めたらしい翔さん(写真:サイゾーウーマン)

  嵐・櫻井翔主演の連続ドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)が1月13日にスタートし、第1話の平均世帯視聴率が7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。昨年1月期に同枠で放送されたシリーズ前作『大病院占拠』の初回7.2%を上回った。

 『新空港占拠』は、空港を占拠した武装集団に、神奈川県警捜査一課の武蔵三郎(櫻井)が立ち向かっていくタイムリミットバトルサスペンス。放送開始1週間前まで占拠先やタイトルが伏せられ、『XXX占拠』として告知されていた。

「前作『大病院占拠』は、13名の武装集団がパーティー会場を占拠する事件を描いたブルース・ウィリス主演のハリウッド映画『ダイ・ハード』(1989)や、キーファー・サザーランド主演の海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』を日本ドラマ風に味付けしたような作品でした。映画ファンの間でも『櫻井翔がまるでブルース・ウィリスのよう』と盛り上がりを見せ、ファンの間では『翔・ハード』なる造語まで誕生。今回は『ダイ・ハード2』(90)と同じく空港が舞台とあって、より“ダイ・ハード感”が強まっています」(テレビ誌記者)

『新空港占拠』第1話のあらすじは?

※以下、『新空港占拠』第1話のネタバレを含みます。

 第1話では、神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」が、面で顔を隠した武装集団「獣」に占拠され、この事件に武蔵が巻き込まれる。武蔵は1年前の事件以来休職している管理官・和泉さくら(ソニン)に協力を要請する。

 メンバーが十二支になぞらえた呼び名である「獣」だが、さくらたちは“鼠”と“犬”らしき2人組を特定。確保寸前まで追い詰めたものの、それより先に「獣」たちが2人を殺害してしまう。

 30年前の兄の失踪と今回の空港占拠に、何か関係があるはずだと考える武蔵だが、そんな中、“蛇”が早くも面を脱ぐことに。その正体は、かつて武蔵の仲間だった情報分析官・駿河紗季(宮本茉由)であった――。

 同ドラマは、前作同様に武装集団役の演者が伏せられており、現在、ネット上では予想合戦が過熱。前作では、武装集団「鬼」のリーダー“青鬼”を演じたSexy Zone・菊池風磨をはじめ、開始早々、視聴者に正体を当てられてしまうキャストが相次いだが、今作ではネット上に「誰かわからない」という声も目立つ。

 中には、リーダー“龍”のボイスチェンジャーによる音声加工を外す処理を行ってまで、いち早くキャストを暴こうとするネットユーザーも見られる。

「前作のようにあっさりバレてしまわないよう、今回は面のデザインを含め、制作サイドが細心の注意を払っていることがうかがえます。なお、前作の第4話で“桃鬼”の演者がSUPER☆GiRLSの元メンバー・浅川梨奈であることが解禁された際、ネット上で『誰?』という声が相次ぐ事態になっていただけに、今回の人選が気になるところです」(同)

 「櫻井翔の代表作」との呼び声も高い『○○占拠』シリーズ。今後の視聴率の推移にも注目したい。



仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/01/16 13:30
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