新会社「STARTO ENTERTAINMENT」、福田氏の社長就任に抗議のハッシュタグ運動が激化

2023/12/09 08:30
サイゾーウーマン編集部
STARTO ENTERTAINMENTの取締役COO・井ノ原快彦(写真:サイゾーウーマン)

 12月8日、旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)が、ファンクラブ会員向けに動画を公開し、新会社の名称と経営陣の詳細について発表した。タレントのマネジメント業務などを行う新会社の名前は「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」に決定し、代表取締役CEOには、コンサルティング会社「株式会社スピーディ」の社長・福田淳氏が就任したという。福田氏の選出に関しては10月末頃から一部メディアでも伝えられていたが、ネット上の旧ジャニーズファンの反応はさまざまだ。

 旧ジャニーズ事務所は、9月7日に開いた記者会見の中で、創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害を事実と認定。その後、10月2日に実施した2度目の会見にて、同社は被害者への補償業務のみを担う会社・SMILE-UP.に生まれ変わると宣言し、タレントと契約を交わすためのエージェント会社を新たに設立すると公表した。

「この会見から2カ月以上が経過した12月8日、ようやく新会社の詳細が明らかに。ファンクラブ動画には、まずSMILE-UP.社の副社長である井ノ原快彦が登場し、新会社の取締役CEO・福田氏を紹介。そもそも、10月の会見では、新会社の社長はSMILE-UP.社の現社長・東山紀之が務めるという話でしたが、10月下旬、一部スポーツ紙や週刊誌は、被害者の救済・補償に専念すべく、東山が社長就任を断念したなどと報道。その代わりに、16年に大手芸能事務所・レプロエンタテインメントから独立した女優・のん(能年玲奈)のエージェントを担当している福田氏が社長に就くと伝えました」(ジャニーズに詳しい記者)

 東山の社長辞退についてSMILE-UP.社から正式な報告がなかった中、ここへ来て福田氏の就任が正式発表された格好。なお、新会社名はファンクラブ会員を対象に募集し、14万156件もの応募に目を通して議論した結果、「STARTO ENTERTAINMENT」に決めたという。

 この発表と同時に公式サイトもオープン。企業情報ページの「役員構成」欄には福田氏と井ノ原(取締役COO)のほか、取締役CFO・辰喜一宏氏、取締役CCO・和田美香氏、取締役(社外)・佃慎一郎氏の名前が記載されている。さらに、「2024年1月中に、旧ジャニーズ事務所(現株式会社SMILE-UP.)と利害関係のない監査役1名が就任し、定款変更のうえ取締役会設置会社となる予定です」(原文ママ、以下同)との説明も。

STARTO ENTERTAINMENT、福田氏の社長就任で旧ジャニーズファンの抗議が激化

「福田氏が社長候補に浮上したことは、10月末の段階で業界内外に漏れ伝わっており、一部ファンは同氏の過去の言動を問題視。事務所に対して厳しいスタンスを示していた過去のSNS投稿を掘り返し、また女性と密着する“パリピ”風の写真も発掘しては、派手に見える生活ぶりがタレントに悪影響を及ぼすのではないかと懸念していました。ほかにも、ジャニーズの作ってきたエンターテインメントの魅力を知らない人物がトップに立つことに、拒否感を持っているようです」(同)

 こうしてSNS上では、ファンたちが「#フクダはイヤダ」「#福田淳の社長就任に反対します」といったハッシュタグをつけて、同氏の社長就任に猛抗議。

「福田氏もファンから否定的な意見が上がっていることは十分に理解した上で、重責を引き受けたようです。FC動画では、ジャニー氏の行為、旧ジャニーズの姿勢について、批判的なスタンスだったと語りながら、藤島ジュリー景子前社長の退任や、東山の補償業専念という大きな決断に心を打たれ、井ノ原からのオファーに葛藤しつつも、『素晴らしい歌や踊りやコンテンツをなくしてしまっていいのか……』と思い至り、新社長就任に踏み切ったと説明しています」(同)

 とはいえ、“反対派”の人々はそう簡単に納得できないのだろう。今回の発表を受け、前述のハッシュタグ運動は激化しており、「東山さんが社長に就任するというから社名に応募したのに……福田が社長になるのは話が違う」「ずっと事務所を信じて応援してきたファンの願いを聞いてくれないSTARTO ENTERTAINMENTに幻滅した」「タレントに罪はないけど、少し事務所からは離れたい」などと落胆の声が噴出している状況だ。

STARTO ENTERTAINMENT、新たな施策に辛らつなコメント続出

 なお、STARTO ENTERTAINMENTの公式サイトでは「STARTOは今までのサービスの継続はもちろん、それに加え3つの新しいことに挑戦します」と、施策を打ち出している。それは、「DX化:独自の音楽配信サービスを立ち上げる」「グローバル展開:米国、韓国等、世界展開」「メタバース市場参入:最先端技術でアーティストの才能を拡張」の3項目で、主に「独自の音楽配信サービス」についてはファン内外から辛らつなコメントが続出。

 ネット上では、「独自サービスはファンじゃない人に届かない。海外進出との相性も悪くない?」「独自の音楽配信サービスを作ってまでファンからお金を巻き上げるつもり?」「全世界の人が聞ける配信サービスで楽曲を配信しないと、意味がないのでは?」など、手厳しい反応が並んでいる。

 前途多難なスタートを切ったSTARTO ENTERTAINMENT。「福田さんには頑張ってほしい」「福田さんに期待している」という前向きな声も出ているだけに、まずは、タレントたちが安心して活動できる体制を整えてほしいものだ。



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最終更新:2023/12/09 08:30
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