[ドラスト・ヘア用品レビュー]

TSUBAKIは洗浄力が高すぎる! プロが選ぶ夏シャンプーおすすめ&ガッカリ6選

2023/07/29 21:00
AKKO(ライター)

プロがガッカリしたメントールシャンプー(1)
ボタニスト「ボタニカルリフレッシュシャンプー スムース」(1,540円)

ボタニスト「ボタニカルリフレッシュシャンプー スムース」

 この連載でも何度も取り上げているボタニスト(BOTANIST)シリーズではあるのですが、メントールを配合したこのアイテムだけはおすすめできません……。

 確かにメントール&天然ミントの働きで頭皮はスッキリしますし、潤いも保たれて髪もまとまりやすくしてくれます。しかし一方で、低刺激を売りにしているせいか、洗浄力がいまいち。汗や皮脂が気になる夏に使う商品としては、若干心許ないなと。汗や汚れを完全に除去するには2度3度洗いが必要なのではないでしょうか。

 もちろん、同シリーズの品質は申し分ないのですが、夏場に最適な爽快シャンプーとしては、力及ばずといったところですね。

プロがガッカリしたメントールシャンプー(2)
美浜通商「シーブリーズ リンスインシャンプー」(オープン価格)

美浜通商「シーブリーズ リンスインシャンプー」(つめかえ用1000ⅿL×2個+おまけ)

 “元祖メントールシャンプー”といったらシーブリーズですよね。発売当初、私も興味本位で使用したことがありますが、感じたことのない爽快感に感動を覚えた記憶が……。

 とはいえ、いろいろと見てきたシャンプーの中でも、格段におすすめできないのがこのシーブリーズなんです。理由はずばり洗浄剤。

 これはシーブリーズに限りませんが、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタインといった安価で強力な洗浄成分は、洗剤や石鹸に匹敵するレベルともいえます。確かに、頑固な汚れを洗い流すには強い洗浄力も必要ですが、皮脂を必要以上に奪ってしまう可能性もあるため、肌バリアや髪のコンディショニングにとってはマイナスになりがち。

 そのうえ、界面活性剤のラウリル硫酸Naが添加され、肌表面だけでなく、さらに奥に浸透して脱脂を促すことから、乾燥や肌荒れをひき起こしてしまうことも考えられます。頭皮の感想が気になる方には、ますますおすすめできません。

 “リンスイン”というのも、個人的には避けたいところ。リンスの主役成分がそのまま配合されていますから、シャンプーと同時にリンス効果も得られますが、指通りはイマイチと感じますね。

プロがガッカリしたメントールシャンプー(3)
資生堂「TSUBAKI プレミアムクールポンプ」(オープン価格)

資生堂「TSUBAKI プレミアムクールポンプ セット」

 ご存じ、資生堂「TSUBAKI」シリーズのクールタイプアイテムで、メントールの配合量が多く、爽快感は抜群です!

 しかし、シーブリーズ同様、成分のベースは強力な洗浄効果のあるラウレス硫酸Naで低コスト。椿油や疑似セラミド、ヒドロキシエチルウレアといった保湿効果のある成分や、UV-A、UV-B両方を吸収する有能な紫外線吸収剤の配合も見られるので、“守り”の効果が期待できるものの、やっぱり洗浄力の高すぎるものは人を選ぶのではないかと思います。

 ダメージヘアを補修するような効果は期待できないため、カラーやパーマを繰り返している人にも不向きかも。

 ひんやりとした洗い上がりを実感できるので、真夏の猛暑を乗り切るアイテムとしては“アリ”かもしれません。ですが、頭皮への影響を考えると長期間の使用はあまりおすすめできないアイテムです。


AKKO(ライター)

AKKO(ライター)

山野美容専門学校卒業後、美容師として10年以上現場を経験。およそ2万体近くのヘアーと向き合う。一線を退いた後、成人式や七五三、特殊セットなど、これまで疎遠だったジャンルへ地味に進出する傍ら、2016年にライターへ転身。これまで培った知識や経験を生かしながら、美容情報を発信している。

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最終更新:2023/07/29 21:00
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