芸能
あの実力派俳優も

冬ドラマで「株を上げた俳優」5人! キンプリ・永瀬廉は「演技力不足」のイメージ払拭

2023/02/15 15:15
仲宗根由紀子(エンタメライター)
このタイミングの“当て書き”はラッキー?(写真:サイゾーウーマン)

 各局で絶賛放送中の冬ドラマ。その演技力や存在感、役のハマり具合などが高く評価され、株を上げた俳優も多い様子。

 そこで今回、視聴者の声をもとに、今期の連ドラ出演で株を上げた俳優を5人紹介したい。

冬ドラマで株を上げた俳優5人

・King&Prince・永瀬廉(TBS系『夕暮れに、手をつなぐ』)
・安藤サクラ(日本テレビ系『ブラッシュアップライフ』)
・ディーン・フジオカ(テレビ朝日系『星降る夜に』)
・井上真央(TBS系『100万回 言えばよかった』)
・夏帆(『ブラッシュアップライフ』)

King&Prince・永瀬廉は、北川悦吏子氏の“当て書き”に救われた?

 1人目は、恋愛ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』で主人公・広瀬すずの相手役を務めるKing&Prince・永瀬廉。俳優としては2021年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で全国的に周知され、昨年は1月に放送された同局連ドラ『わげもん~長崎通訳異聞~』、同7月期『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)と、2つのドラマで主演を務めた。

 事務所の猛プッシュも手伝って急速にステップアップしている永瀬だが、『新・信長公記』では共演者が三浦翔平、満島真之介、濱田岳、小澤征悦、柄本明……といささか豪華すぎたせいか、永瀬の演技力不足が指摘される事態に。放送当時、視聴者から「一人だけ浮いてる」と評されることも少なくなかった。

 だが、『夕暮れに、手をつなぐ』では、実力派の広瀬とほぼ同列な扱いにもかかわらず、演技力へのネガティブな声はあまり見られないどころか、「ハマリ役」との声も目立つ。すっかり「演技力不足」のイメージを払拭できたようだ。

 永瀬の演技力が上がった可能性もあるが、それよりも同作のゆったりとした空気感やオシャレな作風に、彼の芝居が合っていたことが大きいのではないだろうか。

 なお、脚本を手掛ける北川悦吏子氏は、制作にあたって「広瀬すずさんと永瀬廉くん。ずっと書きたかったおふたりです。完全なる、あっと驚く当て書きをしておりますので、お楽しみに」とコメントを寄せている。『新・信長公記』での評価が微妙だった永瀬にとっては、北川氏の“当て書き”に救われたともいえそうだ。

 5月には、所属するKing&Princeから平野紫耀ら3人のメンバーが抜け、その後、高橋海人との2人体制で活動していく予定の永瀬。今後は音楽活動よりも俳優業に注力するのではないかといううわさもある様子。『夕暮れに、手をつなぐ』で株を上げたことは、タイミング的にもラッキーといえるかもしれない。

安藤サクラ、“お茶の間俳優”としても「イケる」ことを証明

 2人目は、バカリズムが脚本を手掛ける『ブラッシュアップライフ』で主演を務める安藤サクラ。名優・奥田瑛二を父に持ち、映画『万引き家族』(18年)で「第42回日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞を受賞するなど、その演技力の高さは折り紙付きだが、意外にも民放プライム帯連ドラ主演は今作が初となる。

 その実力は広く知られているものの、華やかさが求められる“お茶の間俳優”としては地味な印象が否めず、放送前には注目度もそこまで高くなかった同ドラマ。

 しかし、脚本の面白さや、安藤の演技の魅力が口コミで広がり、「TVer」のお気に入り数は103.3万人(今月15日時点)を記録。これは、現在放送中の連ドラではトップの数字で、さらに世帯平均視聴率においても、今クールのドラマでは唯一上昇傾向にある。

 同時に、映画畑の安藤が「お茶の間俳優としてもイケる」ことが同作で証明されたことから、安藤の株が上がったといえるのではないだろうか。

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