コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第617回】

中森明菜・再始動、取材力低下の「週刊新潮」と肝心なことに触れない「女性自身」

2022/09/13 21:30
神林広恵(ライター)

 時は89年、当時明菜は人気絶頂のジャニーズアイドル・近藤真彦と4年間にわたる真剣交際していた。が、この年の2月、近藤と聖子のニューヨーク密会写真が「フライデー」(講談社)に掲載される。それから5カ月ほど後の7月、明菜は近藤の自宅で自殺未遂をする。そして年末、だまし討ちのような会見出席と、別離――。

 それから明菜は迷走を続けている、現在に至るまで。そんな強烈な出来事、事実、歴史がある。だからノーテンキに無理やり美談に持っていこうとする「自身」記事には大きな違和感があるのだ。

 誰に忖度した記事だ!?

香山リカが北海道で僻地医療を選んだワケ

 精神科医にしてコラムニスト、テレビコメンテーターもつとめ、社会活動、サブカルにも精通する香山リカ。そんな香山が北海道むかわ町の診療所で副所長に就任し、臨床医“中塚尚子”(本名)として診療を始めたとのニュースを見たのが今年4月。

 そして、その詳細が「女性自身」のシリーズ人間でルポされている。香山がなぜ僻地医療を選び、何を思い、今後何をしたいのか。「地域医療の現場で普通に診察する」香山リカ。ぜひ読んでほしい興味深いルポだ。

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2022/09/13 21:34
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