コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第617回】

中森明菜・再始動、取材力低下の「週刊新潮」と肝心なことに触れない「女性自身」

2022/09/13 21:30
神林広恵(ライター)

 つまりこの辣腕弁護士の存在をすっぱ抜いたのが「セブン」であり、そのことがスクープということだ。実際この報道を受け、他芸能マスコミもA氏に接触、コメントをもらうという動きを見せている。芸能マスコミとしては堂々のスクープだろう。

 しかし――、問題は「セブン」と同日発売の「新潮」だ。「新潮」もワイド特集で明菜復帰について取り上げているのだが、それを読むと唖然呆然。まずリードからして「具体的な動静がまったくつかめない」として、どこぞの芸能デスクのこんなコメントを紹介する。

「所属するレコード会社は“なにも聞いていない”と言うし、新事務所について調べても、どこにも登記されていません。偽物説も囁かれる始末で、明菜のサインはあるものの、本物であるという確証すら得ることができないままです」

 この芸能デスク、明菜情報に関し“お手上げ”状態らしいが、本当にこんな芸能デスクは存在するのか? と思ってしまうほど。「セブン」だけでなく、他芸能マスコミも新事務所の場所を特定し登記に基づいた取材も行っている(「セブン」報道後だが)ことから、この「新潮」の記述は誤報、というより取材力のなさを露呈したものだと言っていいだろう。

 会社名はわかっているのに、登記取りさえまともにできなかった。週刊誌記者、芸能記者としてはかなり情けないが、記事では登記が見つからないのは「事務所の登記をロサンゼルス辺りにしたのではないでしょうか」などと推測する始末。登記が見つけられなかったのは自分たちの取材力のなさなのに、なんとも都合のよい発想、妄想だ(笑)。

 かつて「新潮」は週刊誌の中でも圧倒的な取材力、文章力で恐れられた週刊誌だ。「週刊新潮の歩いた後にはペンペン草もはえない」などと言われたほど。だが、次第にその取材力に衰えが指摘され、そして2009年には赤報隊犯人告白という世紀の大誤報事件まで起こしている。

 今回はそれに比べれば、ほんの小さな記事、出来事、間違いかもしれないが、でも悲しい。新潮ジャーナリズムはこのまま萎れてしまうのか。明菜同様、再起を願いたい。

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