コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき138

“元暴力団員”ハマコーの息子は入閣! 「野田聖子議員の夫」の何が問題か、元極妻が解説

2022/08/14 16:00
待田芳子(作家)
写真ACより

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

野田聖子議員の夫が「元暴力団員は真実」

 野田聖子議員のおつれあいである野田文信氏が「暴力団員だった」という「週刊文春」(文藝春秋)の記事を最高裁が「真実」としましたね。

 けっこう好きだった記者さんを含め、全国民レベルで野田夫妻を叩いていて、そっちのほうが怖いです。

「ウソ」をついているのは誰?

「何が問題かよくわからない」

 今年の流行語大賞になりそうな福田達夫・自民党総務会長のお言葉です。統一教会に関する発言で炎上して、火消しに追われていましたね。

 今回の野田夫妻へのバッシングに対しては、まさに「何が問題なのか」という感じです。

 ネットの反応を見ると、「最高裁が『週刊文春』の記事を『真実』と認定したから、記事を『違う』と言うのはウソつき」ということのようです。あとは「夫が元暴力団員なのに総裁選に出るとは図々しい」とか、みんな道義的な話なんですよね。

 もちろん、道義的なことを論じるなという意味ではないです。「20年以上も前に暴力団員だった」ことが人でも殺したみたいな話になっているのは、どうなのかなあということです。

 「一億総いじめっこ状態」になっている印象しかないですが、「あの」井川意高さんがツイッターで「だからなんなんだよ。聖子先生も文信さんも存じ上げてるが、いま現在文信さん今なにか世の中に迷惑かけてるか?」とつぶやいていて、ちょっと興味深かったです。

金融庁恫喝の件は「文春」側敗訴

 それにしても、もともと文信氏の「元暴力団員」という報道は、どこから来たんでしょうかね。

 以前も書いていますが、同じ記事で仮想通貨をめぐる部分では「文春」は敗訴していて、最高裁の判断も同じでした。

 ぶっちゃけ「金融庁恫喝問題に自信ないから『元ヤクザ』を出してきた」印象しかないです。

 文信氏が提訴した裁判では、「当時の親分」という方が、文信氏が暴力団に所属していたと証言したそうですが、野田議員はこれをツイッターで「偽証」とされています。京都府警が偽証罪で捜査していたものの、この人物が亡くなり、捜査は打ち切られたとのことです。

 これについて、ツイッター民の反応は「もう言い訳はいいから」的な感じでしたが、私は親分の偽証はあり得るかもと思いました。そういううわさは京都でも出ているそうですよ。

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