コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

有吉弘行、ざわちんの目標を“否定”する姿に思う「忘れる」ことの大切さ――気を使えるはずが「やっちゃった」一言

2022/05/05 21:00
仁科友里(ライター)

 リスナーからざわちんに関する投稿があったことで、有吉は「ざわちん、引退したんだっけ? してないか」と触れた。そして、「ざわちんに俺、『歌手目指してます』って言われて、『無理じゃない?』って言ったら、『じゃあ、オリコン1位取ったときは有吉さん謝ってください』って」と、ざわちんが強気な態度で応酬したことを明かした。

 有吉は「こう思いました。(オリコン1位は)絶対無理だよ。俺、忘れないから。ざわちんが60歳くらいになってもまだ言うから。玄関コンコン叩いて、『まだですか?』って」と結んだが、放送後、この発言はネットニュースになっていた。

 今の有吉は、レギュラー番組を多数抱える売れっ子で、芸人の中では大御所といってもおかしくないだろう。そういう人が、仮に冗談であっても、若い芸能人に対して「いつまでも売れない」といった趣旨の発言をしたら、今回のようにネットニュースは放っておかない。

 ラジオを聞いていれば、「ざわちんが60歳になっても言う」というのは冗談だとわかるが、ネットニュースしか見ない人には、「有吉がざわちんを嫌っている」「有吉は若手をいつまでもいじる」などと、悪い方向に解釈されてしまうのではないか。これでは、いじられたざわちんも、いじった有吉も得をしないだろう。

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