コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

小林麻耶、松居一代の暴露スタイルと異なる「計画性のなさ」……「テレビに出たい」発言に見る覚悟の違い

2022/03/24 21:00
仁科友里(ライター)
『まや☆日記』(小学館)

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人>
「松居一代です」小林麻耶
國光吟氏YouTubeチャンネル「吟 Akira」(3月21日)

 最近はやっている暴露系YouTuberを真似たのだろうか。タレント・小林麻耶が元夫の國光吟氏のYouTubeチャンネル「吟 Akira」にて、「秘密の暴露」を始めた。

 2020年に『グッとラック!』(TBS系)のコメンテーターを降板、所属事務所にマネジメント契約を解除されてから、テレビでほぼ見かけなくなった麻耶。どうしても多くの人に訴えたいことがあるのかもしれないが、「暴露すること」で窮地に立たされるのは、麻耶自身ではないかと思う。

 3月21日に公開された動画「小林麻耶暴露」での発言によると、麻耶と國光氏は昨年の4月に離婚したそうだ。しかし、元夫である國光氏と、17年に亡くなった麻耶の妹・小林麻央さんの夫であり、歌舞伎俳優・市川海老蔵からの「公表しなくていい」という意見に従い、発表を控えていたという。

 しかし海老蔵は昨年10月29日、自身のオフィシャルブログに「おかえり」というタイトルで、麻耶の離婚を示唆したうえ、久しぶりに甥や姪と会ったかのような印象を与える文章をつづった(麻耶いわく、子どもたちと交流が途絶えていたことはなかったそうだ)。麻耶は歌舞伎関係者に聞いた話として、海老蔵がこのブログを書いた理由は、自分のオンナ遊びをカムフラージュするためだと暴露。許可なくプライベートを「売られた」と感じ、麻耶はショックを受けたと語った。

 離婚こそしたものの、麻耶は國光氏と親しくしていた。一方で、海老蔵のブログを見た週刊誌記者が麻耶を追いかけ、國光氏とのツーショット写真を紙面に掲載。それを見た海老蔵ファンから「海老蔵さんの気持ちをなぜこんなに踏みにじるんですか?」「恥ずかしくないんですか?」「あなたなんていなくなればいい」などと、バッシングされたらしい。

 自分は悪いことをしていないのに、悪者と決めつけられたことに納得がいかなかったのだろう。麻耶は海老蔵の「真の姿」を暴露し始める。

 海老蔵は亡くなった妻・麻央さんの病室にやってきたものの、その場に5秒もいなかったこと。さらに、「ものすごく苦しくて、本当に大変なときに競馬新聞を病室で開き、競馬を見ながら楽しんでいましたよね、私と母と父の前で」「とてもいい施術をしてくれる先生方を見つけては、ご自分が先にその時間を取り、長い間施術を受け、妹はいつも後回しでした」「妹が亡くなった日に、海老蔵さんは父に向ってこう言いました。『こんなに高いマンション、借りたばっかりなのに!』って。父は絶句していました」「妹からも相談を受けていました。『苦しいよ、苦しいよ、死にたいよ、離婚したいよ』って」。

 麻耶にとってはキツい仕打ちだったのだろうし、暴露したくなる気持ちはわからないでもない。しかし、これは「闘病・介護あるある」「結婚生活あるある」と言えるようにも思えた。

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