コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

石田純一が叩かれるのは「飲み会に行く」からではない? 世間との溝がなかなか埋まらない理由

2021/12/09 21:00
仁科友里(ライター)

 石田は「飲み会」以外にも、ある方法で仕事を増やしていた時期がある。 

 2番目の妻で女優・松原千明と結婚している最中に、モデル・長谷川理恵と不倫関係に陥り、ワイドショーのリポーターに追いかけまわされることになる。こんな時、ほかの俳優はひたすらリポーターを無視し、邪険にしたが、石田はほどほど真面目に質問に答えていたと記憶している。マイクを向ければ質問に答えてくれる石田をワイドショーは追いかけるが、この“集客力”に目をつけたのがイベント会社だ。

 彼をイベントに起用すれば、ワイドショーのレポーターが来てくれて、会場の様子がテレビに映る。こんな“宣伝効果”の高い人は、当時なかなかいなかっただろう。こうして、石田は仕事を増やしてきた感があるが、ワイドショーは芸能レポーターが高齢化し、若い人のなり手がないと聞いたことがあるので、番組の形も変わっていくかもしれない。イベントだって、高いギャラを払って芸能人に来てもらうよりも、インフルエンサーに宣伝してもらうことが増えている。石田の仕事獲得のための方法や、仕事そのものが「過去のもの」となる可能性は否めないだろう。

 しかし、鉱脈は意外なところにあるともいえる。石田の現在の妻や岳父は有名人だし、初婚、再婚でもうけた子どものいしだ壱成、すみれも芸能活動をしている。元妻の松原も元女優で、典型的な芸能人一家だ。

 ということで、今後は「芸能界の大家族もの」を目指して、お子さんに差し支えない範囲で、私生活を公開していったらどうか。家庭というのは、そもそもがネタの宝庫だし、家庭内の話なら飲み会で営業する必要もないから、叩かれない。若く見える石田だが、もう67歳。体に気を付けて、家族に愛想をつかされないような仕事の仕方を見つけるべき時が来ているのかもしれない。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2021/12/09 21:00
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