コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

石田純一が叩かれるのは「飲み会に行く」からではない? 世間との溝がなかなか埋まらない理由

2021/12/09 21:00
仁科友里(ライター)

 石田が飲み会で営業を行う一方、12月5日放送『ボクらの時代』(フジテレビ系)では、脚本家の中園ミホ氏が「基本的に役者さんとはご飯は食べない」と話していた。その理由は、俳優に「ボクの役、もうちょっと立ててと言われる」「男の俳優が脚本家によくしてくれるのは、ほぼ全員そう」だから。飲み会が仕事仲間との親睦の一環ならいいが、“おねだり会”にされると面倒なので、一線を引いているようだ。

 もしかすると、石田は飲み会自体が「自分を売り込んだり、仕事を得るための手段」だと考えていて、だからこそ、批判を無視して参加しているのかもしれない。今でもそういう手法で仕事を得ている人もいるのかもしれないが、中園氏の発言でもわかる通り、業界で高い地位にある人がテレビのような公の場で「飲み会は仕事の取り引きの場ではない」とはっきり言う時代になっている。

 コロナ禍の影響でそもそも飲み会を開催することが難しいし、コロナが終息に向かっても、かつてのような雰囲気に戻るかも疑わしい。酒を飲みながら仕事仲間とコミュニケーションを取ること、いわゆる「飲みニケーション」を不要だと思う人が6割を超えたとの調査が出ていたように、世間的にも「飲み会も仕事のうち」という考え方は、どんどん廃れているのではないだろうか。

 世の中の大半の人にとって「飲み会は遊び」という感覚になっている今、批判を浴びても飲み会に出続ける石田が週刊誌で報じられれば、「どんだけ飲み会好きなんだ」「どうして懲りないんだ」と、白い目で見られるのも仕方のない部分がある。石田と世間の溝は、なかなか埋まらないと思う。

 こうやって考えてみると、石田が叩かれている理由は「飲み会に出ている」からというよりも、「民意が読めないから」と言ったほうがよさそうだ。世間の反応が予想できない芸能人は、「時代についていけていない」と思われがちである。そして、石田の仕事そのものも、今後は難しくなってくるのかもしれない。

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