コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

眞子さまの結婚生活の行方は? エリート夫が愛人女性と“変死”……夫婦生活で不幸相次いだプリンセス

2021/09/04 22:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――なかなかブルジョワ風な生活ですよね?

堀江 はい。ちなみに自家用車はあったし、古くから鷹司家に仕えていた女中が2名いたそうです。ただし「週刊読売」によると、これが当時の「一流会社の中堅幹部」の普通の生活で、特に贅沢といえるわけでもなかったようですね。

――そうなんですか!? 女中部屋というと、最近ではセレブ向けの広いマンションの間取りで時々見るくらいな気がしますが、この頃は普通にあったものなのでしょうか?

堀江 地方のお宅から「行儀見習い」ということで、娘さんが都会の大きなお宅に滞在し、女中として働きながら家事のイロハを習うというようなシステムは(特に戦前には)よくあったものですよ。

 山田洋次監督の『小さいおうち』って映画があったでしょう。松たか子さん演じる主婦が「奥様」と呼ばれ、黒木華さん演じる年若い女中さんから慕われるお話でしたね。旧華族である鷹司家の事情はさすがにそれとは違うようですが。

 鷹司家の敷地には「離れ」と呼ばれる建物もあり、そこには平通さんのお母さん、つまり和子さんにとっては義母にあたる方が暮らしていたそうです。もともと1日2食だった平通さんにいつの間にか合わせるような形で、和子さんの生活も変わり、また愛飲家であった夫に合わせるように、お酒とは無縁の生活を送ってきた和子さんも、紅茶にウィスキーを垂らしたり、寝酒も嗜むようになった、とありますね。うーむ。

――え、ダメですか? なかなか微笑ましい光景のように私には思えるのですが……。

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