深く追ったら闇がありそう

加藤浩次『スッキリ』、“浅草不法占拠”を番組ぐるみで擁護!? 「おかしい」と視聴者からの声続出

2021/06/09 17:17
村上春虎
『スッキリ』(日本テレビ系)公式サイトより

 6月9日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)における、加藤浩次の発言についてネット上で「おかしい」との声が上がっている。番組で取り上げられたのは、東京・浅草にある「伝法院通り」沿いの店が消滅の危機を迎えているというニュースだ。

 この通りは、浅草寺近くにある長さ100mの通りで、呉服店や菓子店など、シャッターつきの露店32店舗が軒を連ねている商店街。だが実は、これらの店舗が建っているのは区の所有する公道であり、土地の使用料を払っていないことから、台東区は「不法占拠」として、6月30日までの立ち退きを要求しているという。

「商店街の会長によれば、戦後から多くの店が同地に構えていて、1970年代には、当時の“人情派”区長から永続的な営業許可をもらったとか。店は土地使用料を支払う意思を見せた一方、元区長は『そんなもの要らない』と拒否し、今に至っているそう。ちなみに、店は自分たちのお金で建てたと話していました」(芸能ライター)

 当時の区長と交わしたという“約束”をもとに正当性を主張しているものの、その書面や記録は現存していない。区としては、証明するものがないとして、引き続き立ち退きを求めていくという。

 商店街側と台東区が真っ向から対立する問題に、加藤は「長いことやってて、その時の区長さんがOKしてくれて、自分らで実費で作ってるんだったら、『今、立ち退け』というのは難しいんじゃないかな?」とコメント。

「さらに『今、コロナ禍で大変な時期に、これが問題になっているというのは、(区は)ちょっとお店のこと考えてないな、という感じがしますよね。もうちょっと、寄り添う形ってできないかな』と、区のやり方に不満がある様子。区長との約束を証明するものがない点についても、『(昔の)写真とかで証明できないのかな? あの時から実際にありますもんねって。それは無理なのかな?』と思案していました」(同)

  コメンテーターでエッセイストの犬山紙子氏も「法的には不法かもしれないが、歴史や文化を作ってきたという側面もある」とコメント。元競泳選手で同じくコメンテーターの松田丈志氏も「書面がないということは、区側にも責任があるわけじゃないですか」と述べていた。

 しかし、ネット上は番組でのこれら発言について、「加藤さん含めコメンテーター全員が、店主側を擁護っておかしくない?」「昔からあるからとか関係ない。ただ昔から不法占拠してるだけ。加藤さんおかしいよ」と、異議を唱える声が続出。

 ほかにも、商店街の姿勢について「昔からとか、区長が言ってたからとかそんな理由で通用するの?」「今そこに出店しようとしたら、いくらかかるよ? って話」「これまで借地代も支払ってないんでしょ。不法に利益を得ている」などと疑問が寄せられている。

 そもそも、なぜ今になって台東区は動き出したのか? 「週刊新潮」(新潮社)6月10日号によると、街の古老の話として、「区の職員が、浅草寺から依頼された」と記されている。商店の背後に隠れている寺の歴史的な壁を見えるようにして、京都のような風情を出したい意向とのことだが、道路は区の所有であるため行政を通してきたのでは、というのだ。

 伝法院通りの営業について近隣から特に苦情はなく、6月8日までに、営業継続を求める7,000筆の署名も集まっているという。果たして、どんな結末を迎えるのだろうか?
(村上春虎)

最終更新:2021/06/09 17:17
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