コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

ローラは、なぜ天真爛漫キャラなのに「暗い」のか? 『徹子の部屋』で明かした“家族の話”に違和感

2021/04/29 21:00
仁科友里(ライター)

 明るいキャラで売っていたローラだが、実生活では相当苦労していたようだ。ローラが生まれてすぐ、両親が離婚。ローラは父親の母国であるバングラデシュに渡り、ジャングルのような田舎で、親戚の手により育てられた。経済的にも苦労したそうだ。

 6歳の時に来日するが、父親は中国人女性と再婚。海外移住と親の再婚は、子どもにとって負担だろうが、継母は日本語が話せず、ローラはベンガル語しか話せなかったため、家庭内でも学校でもコミュニケーションがほとんど取れなかったという。その上、継母は双子を出産したそうだから、孤独だったのではないだろうか。

 実の母に対しては「(離婚してから)私に会ってくれなかった」というさみしい気持ちがあったそうだが、26歳の時に再会。自身とそっくりな母に、血のつながりを感じたことで、わだかまりは氷解。今では大親友のような関係だという。過酷な環境で育ったことは、イコール不幸ではないが、苦労したことは間違いないだろう。なんとなく陰りがあったとしても、おかしくはない。

 ロスでのローラの過ごし方は、アートを創作し、ヨガなどの運動を欠かさず、保護犬を飼い、魚の煮つけや酵素玄米など体にいい料理を手作りして「心のファミリー」に振る舞っていると話していた。

 ああ、やっぱり暗い。

 「心のファミリー」とは、血縁関係こそないが、それくらい大事な人たちという意味だろう。家族を神聖視する人を、大きく2つのパターンに分けるとすれば、一つは非常に円満な家庭で育った場合が思い浮かぶ。もう一つは、反対に円満な家庭で育たなかったからこそ、家族を必要以上に美化してしまうパターンなのではないか。上述したローラの生い立ちから考えると、彼女の場合は後者だろう。

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