[再掲]インタビュー

YouTuber・ゆたぼん、「中学校に行く気はありませーん!」と堂々宣言!! 「心理カウンセラー」である父親への違和感と疑問

2021/04/09 20:22
サイゾーウーマン編集部

 一昨年、「琉球新報」に登場し、小学3年生の時、同級生が「ロボットに見えた」という理由から、「自由登校」というスタイルを取るようになったと語り、賛否両論を巻き起こしたYouTuber・少年革命家ゆたぼん。この春、中学校に進学したが、4月7日に公開した動画「中学校へ行くかについて」で、「中学校に行く気はありませーん!」と堂々と宣言した。

 ゆたぼんいわく「これまでみたいに自由登校する気もない」とのことで、「制服とかも買っていないんですよ! っていうかそんなん買ってくるくらいなら もっと楽しいことに使った方がええやん!」「だいたいなんでみんなで同じ制服着なあかんねん!」と、制服に対して、強い憤りを抱いている様子。また、中学からもらった「生徒心得」を「ヤバい」と一刀両断、「これに従ってたらみんなと同じロボットになるやけだから」と息巻いていた。

 一方、父親である心理カウンセラー・中村幸也氏も、Twitterで「子どもを強制的に学校に行かせた結果、ネット上で匿名で誹謗中傷する事しかできないような人間に育てるより、ゆたぼんみたいに子どものうちからやりたい事を全力でやらせてあげて、さらにお金も稼げるようにしてあげる方がいい」と、熱弁している。

 そんなゆたぼんには賛同者も多い一方、父親の影響を強く受けているとみられるだけに、「父親のロボットになっているのではないか?」と疑問を呈する者も少なからず存在する。そんな中村氏は、一昨年にゆたぼんが注目を浴びた際、「心理カウンセラー」という肩書が「怪しい」と物議を醸したこともあった。というのも、心理カウンセラーと聞くと、「臨床心理士」を思い浮かべる人が多いだろうが、中村氏は同資格を取得していなかったからだ。

 サイゾーウーマンでは当時、この話題を取り上げて、現役の臨床心理士に「疑惑の心理カウンセラーへの違和感」を語ってもらうインタビューを掲載していた。「中学に行かない宣言」でゆたぼんが再び話題を呼ぶ今、同記事を再掲する。
(編集部)


(初出:2019年5月18日)

ゆたぼん父・中村幸也氏、心屋仁之助氏……臨床心理士が語る「疑惑の心理カウンセラー」への違和感

 5月5日のこどもの日、「琉球新報」が取り上げた「少年革命家ゆたぼん」なるYoutuberが、いま世間から注目を浴びている。同紙によると、ゆたぼんは沖縄在住の10歳の少年で、小学校3年生時、宿題を拒否したところ、放課後や休み時間に宿題をさせられ、学校側に不満を抱いたとのこと。担任の言うことを聞く同級生がロボットに見え、「俺までロボットになってしまう」と感じたことから、以来「自由登校」というスタイルを取っているそうだ。彼は、自身の経験から「不登校は不幸じゃない」と訴えている。

 そんなゆたぼんに対し、世間ではさまざまな意見が飛び交うことに。「いまの時代、学校だけが学びの場ではない」といった賛同の意見もあれば、「宿題をやりたくないのはわがままでは?」といった否定の意見もあり、「義務教育とは何か」についての議論にまで発展しているのだ。

 そんな中、独特の感性を持つゆたぼんを育んだ“中村家の教育方針”を知りたがる人は多かったようで、ゆたぼんの父親である心理カウンセラーで作家の中村幸也氏にも、世間の関心が寄せられるように。するとまもなく、中村氏が公式ブログにつづったエピソードに、「疑問を抱いた」という声がネット上で上がりだしたのだ。

 例えば、「働かないのは悪い事か?」というエントリーでは、「本気で働きたい人がガッツリ稼いで、そのお金を働きたくない人にまわせば、みんながハッピーに暮らせるのではないか?」と自身の考えを述べているのだが、ネット上では「どうして働きたくない人のために、ほかの人が働くのかなければいけないのか」といった声が噴出。また、中村一家が、大阪から沖縄へ移住したことを報告するエントリーでは、長女が移住計画を途中で放棄したとし、「贅沢でわがまま」と痛烈に批判。「学校に従わない子はいい子で、親に従わない子はわがままなの?」といった指摘が飛び交ったのだ。

 さらに、中村氏が、心理カウンセラー・心屋仁之助氏を尊敬しているとみられる内容のエントリーが見つかると、ネット上は騒然。心屋氏は昨年、「娘を叩いてしまう」と悩む母親に対して、「キミの娘さん叩かれるために生まれてきたのよ」とアドバイスし、大炎上した過去があるなど、以前からネット上では、「心理学ではなくスピリチュアルの人では?」と疑惑の目で見られていた人物なのだ。

 こうした流れから、現在、中村氏と心屋氏の肩書である「心理カウンセラー」が話題の的になっている。心理カウンセラーと聞くと、「臨床心理士」を思い浮かべる人が多いだろうが、両氏ともに同資格は取得しておらず、中村氏は「日本メンタルヘルス協会」の講座で心理について学び、心屋氏は「日本NLP協会」の「プラクティショナー」と「マスタープラクティショナー」の認定コースを受講した経験があるとのこと。耳慣れない団体だけに、中村氏や心屋氏に対して「心理カウンセラーを名乗ってもよいのか?」といった疑問の声も聞こえてくる。今回、神奈川大学心理相談センター所長、人間科学部教授である臨床心理士の杉山崇氏に、現在の心理カウンセラー界の実情について、話を聞いた。

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