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吉沢亮、NHK大河『青天を衝け』に3つの危険な懸念材料!? 「俳優生命を左右する分岐点」とは

2021/02/14 18:00
村上春虎
『青天を衝け』公式サイトより

 2月14日から、吉沢亮主演のNHK大河ドラマ『青天を衝け』がスタートする。その整った外見から“平成史最高峰の美男”との呼び声もある吉沢だが、今作は「俳優生命を左右する危険な分岐点になる可能性がある」(芸能ライター)と心配の声が聞こえている。

「『青天を衝け』は、偉人・渋沢栄一の生涯を描く物語。渋沢といえば、2024年から新1万円札の顔となることが決まっていますが、いまだに何を成し遂げた人物なのかわかっていない人も多いのではないでしょうか。渋沢を語るとき、その肩書としてついてくるのが“日本の資本主義の父”というもの。現在のJR東日本や東京ガス、帝国ホテル、王子製紙、りそな銀行など500以上にものぼる大企業の設立や経営に関わっています」(同)

 今作は、そんな日本経済の礎を築いた実業家とその家族、幼なじみなど、渋沢を取り巻く群像劇となっている。時代設定としては幕末から明治、大正、そして昭和に渡るストーリーだが、「近現代ものの大河は敬遠されてしまうというのが定説」(同)だという。

「吉田松陰の妹・文の人生を描いた『花燃ゆ』(2015)は、明治維新を成し遂げ、日本が近代化に舵を切り始める変革期を舞台に描いたもので、平均12.0%で終了しました。同作は、途中で脚本家が交代し、総勢4人の女性脚本家が登板するという前代未聞の事態も起こっています。また、日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三と、日本にオリンピックを招致した男・田畑政治の人生をリレー形式でつづった『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(19)は作品の評価こそ高かったものの、平均視聴率8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)でフィニッシュ。言ってみれば、近現代ものは、当たった試しがない」(同)

 さらに2つ目の不安材料は、前作の大河『麒麟がくる』が新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影が一時休止を余儀なくされ、結果として異例の越年放送となったことだ。

「『麒麟がくる』が最終回を迎えたのは先週の2月7日。日本史上最大の謎と言われる『本能寺の変』の真相を新解釈で描き、大反響を巻き起こしました。ネットでは“麒麟ロス”といった言葉も飛び交い、加えて『最終回が良すぎたから、「青天を衝け」を見る気持ちに中々ならない』『「青天を衝け」が始まるけど、「麒麟がくる」ロスが激しすぎて……』など、気持ちの整理ができていないという声も。放送のインターバルの短さに戸惑う視聴者も多いようです」(同)

 通常であれば前の作品が年末に終わり、翌年に新たに始まる作品まで平均3週間は空いている。だが今回は、そんな時間がないまま、視聴者は『青天を衝け』を見ることになるのだ。さらにもう一つ、タイトルについても懸念があるという。

「この『青天を衝け』というタイトルは、渋沢自身が作った漢詩の『青空をつきさす勢いで肘をまくって登り、白雲をつきぬける気力で手に唾して進む』から一部をピックアップして考えたとのことです。しかし、こう説明を受けるまでタイトルの意味がわかりにくい。『花燃ゆ』もそうでしたが、イメージが伝わらないタイトルは、今の時代、受け入れられにくい傾向があります」(同)

 ちなみに、今作にはNHK連続テレビ小説『あさが来た』で五代才助(友厚)を演じたディーン・フジオカが、同役で登板することも話題となっているが、キャストの魅力だけで、どこまで視聴者は脱落せずに見続けられるのだろうか?

「初回は13~15%くらいで始まり、それからガクッと下がり11%。ヘタをしたら一度、ひとケタの悪夢を見るかもしれません。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)は、この1年は一安心といったところでしょう」(同)

 蛇足だが、『青天を衝け』予告映像で見られる吉沢のちょんまげ姿が、同じく吉沢演じる「マイナビバイト」CMの侍にしか見えないという意見も聞かれる。いずれにしても、今夜の初回放送はどのような内容になるのか期待したい。
(村上春虎)

最終更新:2021/02/14 18:00
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