【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

吉野家・すき家・松屋、“牛すき鍋”メニュー格付け! 840円「豆乳牛鍋定食」が“一歩リード”の結果に!?

2020/12/11 21:00
川村郁子(管理栄養士)

吉野家&すき家の「牛すき鍋」、大きな違いは?

――ではまず、吉野家の「牛すき鍋膳」(並盛:712円/税込、以下同)の解説をお願いします。

川村 豆腐、白菜、ニンジンなど、いろいろな食材が入っている点がいいですね。ビタミンCやβカロテン、食物繊維など、お肉だけでは補いきれないような栄養素が補えるのが素晴らしいと思います。3店舗の中で、吉野家の「牛すき」が最もシンプルなメニューなので、甘辛い味のお肉や野菜を味わいたい方には、ピッタリではないでしょうか。

――続いて、すき家の「牛すき鍋定食」(並盛:780円)と「豆乳牛鍋定食」(並盛:840円)について教えてください。

川村 すき家の「牛すき鍋定食」は、吉野家の「牛すき鍋膳」とあまり変わらないように見えますが、しらたきが入っているのが特徴的。甘辛いだしが染み込んだしらたきは、おいしいだけでなく、不足しがちな食物繊維が含まれています。一方で、吉野家には入っていないうどんが具材になっており、炭水化物量は多くなってしまいます。

 「豆乳牛鍋定食」は、豆乳に含まれるカルシウムやカリウムなどを補いつつ、カロリーは少し低くなるようです。「牛すき鍋定食(並盛)」が1,129kcalなのに対して「豆乳牛鍋定食(並盛)」は929kcalで、食塩相当量も「豆乳牛鍋定食」のほうが少ない。醤油ベースのだしが豆乳ベースに替わったことが、一つの要因でしょう。

――松屋も例年「お肉たっぷり牛鍋膳」(2020年は並盛:690円)を数量限定で販売していますが、人気メニューにつき、今年はすでに終了してしまったようです……。来年のために、解説をお願いします!

川村 松屋の牛すき鍋は、たっぷりのお肉と豆腐が特徴的。βカロテンを含む青ネギがトッピングされているのも、いいポイントだと思います。また今年は、6種類の小鉢から好きなトッピングを選べるメニューもあり、いろいろな味が楽しめるのは魅力ですよね。どれもおいしそうですが、この中だと「大根おろし」がローカロリーかつ食物繊維やカリウムを補えるのでおすすめです。

松屋松屋 牛焼肉(旨塩だれ) 15個セット
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