インタビュー

山下智久、英語力と俳優としての実力は? 英語発音指導士(R)と映画評論家に「ハリウッドで成功できるか」を問う!

2020/11/29 16:30
サイゾーウーマン編集部

山下智久、かつては「ちょっと英語がうまい芸能人」レベルだったが……!?

 長年、英語学習に取り組み、2014〜15年には『大人のKISS英語』(フジテレビ系)という英会話バラエティ番組を担当し、この頃からすでに「海外進出」を視野に入れていたという山下。同番組では、映画『マレフィセント』のPRで来日したハリウッドスター、アンジェリーナジョリーに、山下が英語でインタビューをする機会もあった。「英語発音指導士(R)」の加藤氏いわく、当時の山下の語学力は「ちょっと英語がうまい芸能人」レベルだったという。

「発音自体については、『L』と『R』の発音、複数形と単数形の発音の違いなど、細かいミスが見られました。しかしそれ以上に気になったのが、英語をしゃベるときの山下さんが、ちょっと恥ずかしそうというか、自信がなさそうだった点。声が小さく、こもりがちで、自分を表に出せていないと感じました」

 しかし、今年配信になった『THE HEAD』の本編や関連インタビューを見ると、以前より自分を出せるようになり、「発音自体にも成長が感じられた」と加藤氏。

「14年の頃は、単語と単語の間に間隔が空きすぎているというか、ミスをしないように慎重にしゃべってる印象で、たどたどしく聞こえていましたが、20年は、ナチュラルなしゃべり方に。共演者とも円滑にコミュニケーションを取れていましたね。また一概には言えないものの、14年当時は簡単な単語をつなげて話している印象だったものの、20年には、表現の幅も広がったように思えました」

 そんな成長を遂げた山下のイメージは、「ちょっと英語がうまい芸能人」から「いろんなドラマで活躍しているアジア人俳優」へ進化したそうだ。

「もともと山下さんは14年当時から、英語の発音がうまくなる“素質”を持っていたように思います。というのも、言語にはそれぞれ適した声質というものがあり、山下さんは日本語と英語の声質の使い分けができる方だと感じたんです」

 しかし、山下の英語がネイティブレベルかといえば、それは違うようだ。11月11日放送の『とくダネ!』(同)で、デーブスペクターが、山下の英語について「丁寧は丁寧」とした上で、「向こうに住むようになったら、あっという間に自然に聞こえてくると思う」と、改善の余地があることを匂わせていたが……。

「海外作品におけるアジア人俳優は、発音を崩しているほうがアジア人らしく、味があると評価されるのです。実際に、『THE HEAD』製作総指揮ラン・テレム氏も、山下に『僕が君に変えてほしくないのは英語の話し方だね』と伝えていました。本人はもっと努力して英語力を向上させたいようで、それはそれで良いことだと思うのですが、スクリーンの外ではネイティブのような流暢な発音の英語を、スクリーンの中では演じるアジア人キャラに合わせた発音の英語に変えるなど、切り替えができると一番良いのではないでしょうか」

 また加藤氏いわく、海外作品では、日本人役をフィリピン系アメリカ人が、中国人役を韓国人が演じるといったことが珍しくないとのこと。

「日本人、韓国人、中国人など、国によって、しゃべる英語のアクセントが異なります。中国に至っては、本土と香港でも違いますね。なので、山下さんが今後海外作品に出演するにあたって、さまざまなアクセントがあることを知り、どんな役が来ても柔軟に対応できるアクセントを身につけることが、海外で成功する鍵でしょう。もちろん、各作品にアクセント指導が入るとは思いますが、事前に意識してみてもいいのでは。このようなアクセントの違いを極めれば、『あの中国人役、日本人が演じていたの!?』と観客に驚きを与えられる俳優になれると思いますよ」

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