コラム
女のための有名人深読み週報

AKB48・峯岸みなみは、「ハイステイタス男性」との結婚希望? そのためには「仕事」こそ重要なワケ

2020/03/05 21:00
仁科友里(ライター)

 長い間、恋愛(結婚)と仕事というのは、水と油のように対極の存在と考えられてきた。例えば現在の皇后陛下、雅子さまは、男女雇用機会均等法1期生だが、当時は好景気で給料も右肩上がり、雇用も保証されていたので、男性は自分一人の収入で十分妻子を養うことができた。そのため、仕事に熱中する女性より、身の回りの世話を焼いてくれる家庭的な女性と結婚したいと願う男性は多かったのだ(この頃のドラマは、主人公のキャリアウーマンが、彼氏をぶりっ子に奪われ、結婚してしまうというパターンが目立っていた)。

 しかし、今やそんな収入のある男性はごく一部となっているし、男性の意識も変わっている。少し古いデータだが、厚労省が15~39歳の独身者3,133人を対象に行った「若者の意識調査」の結果が、2013年9月24日の「日本経済新聞」に掲載されている。女性に「専業主婦になりたいか」と質問したところ、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」が計34.2%だったのに対し、男性に「妻に専業主婦でいてほしいか?」と質問したら「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」は計19.3%にとどまっている。つまり、現代は、妻に働いてほしい男性のほうが主流派と言える。となると、きちんと仕事をすることは婚活対策としても得策なわけだ。

 話を峯岸に戻そう。結婚にも「重要」と考えられる仕事に関し、将来の展望を聞かれた峯岸は、「ずっと日の目を浴びられたらいいな」というが、具体的にコレというものは見つかっていない様子。「何が求められているのかが、わからないので」としつつ、「どこかしらに引っかかれば、そこから派生して全部できると思う」と結んでいた。

 芸能界は結果が全てなので、彼女の方針が正しいかは、今後の活躍が証明してくれるだろうが、「どこかしらに引っかかれば、そこから派生して全部できると思う」とは、どういう意味なのだろうか。例えばバラエティーなどで頭角を現し、そこから歌や演技もというふうに、活動範囲を広げていきたい……そういった意味なのかもしれないが、そもそも、芸能人は「全部できる」必要があるのだろうか?

 引退した安室奈美恵さんが、「FRaU」(講談社)のインタビューで「できない」ことについて語っていたことがある。「自分より歌のうまい人も踊れる人もいる、だからこそ、歌って踊ることにこだわっている」という趣旨の話だったが、できないことを克服するよりも、できることを組み合わせて、その分野で抜きんでるほうが得策ということだろう。

 その理論に照らし合わせて考えた場合、峯岸の戦法は少し雑に感じる。「どこかしらに引っかかれば」ではなく、自分が引っかかる場所を明確にした上で、アプローチする必要があるのではないだろうか。そうやって仕事を続けていくことが、彼女の望む「結婚」にもつながっていくような気がするのだ。

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