カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Seventeen」3月号

「Seventeen」JKにとってマスクは“小顔アイテム”!? 矛盾だらけファッション企画でモテを推奨

2020/02/26 21:00
藤本なつき(ライター)
「Seventeen」2019年3月号(集英社)

 「Seventeen」(集英社、以下ST)3月号は、表紙のモデルたちがパステルピンクやクリーム色の服に身を包み、すっかり春モード。しかし、肝心のメイン企画は「この冬の購入品をおしゃれに5パターン着たおせ(ハート)JKガチ買いヒット服20超絶着まわし100コーデ!!」とのことで、春服の紹介は少なさそう。そのほかに、「確! プリ映えトップス」「モテの常識、アプデせよ(ハート)JKモテ服の真実! 2020」「JKリアル制服トレンドNews2020冬」という文字が並んでおり、特に目新しさがなさそうな企画のオンパレードですが、早速見ていきましょう!

<トピックス>
◎「その他大勢」から「カレの特別」になりたいあなたに! 量産コーデじゃカレに刺さらない! 狙った男子のタイプ別モテコーデBEST3◎
◎ヒンシュク買わずにアプローチできるのはどっち? 女子ウケモテコ/嫌われモテコの分かれ道
◎冬の必需品“マスク”をしててもかわいく見えるためには? ちょこっとワザで、ぐんと差がつく! JK的マスク映えヘアメイク

矛盾だらけのファッション企画! 「量産」と「王道」の違いとは

 まず、始めに見ていく企画は「『その他大勢』から『カレの特別』になりたいあなたに! 量産コーデじゃカレに刺さらない! 狙った男子のタイプ別モテコーデBEST3」。男子を4つのタイプに分け、それぞれの好みに合った服を着れば恋愛は成就すると、読者に訴えかけます。相変わらずのモテ服特集ではあるものの、“量産コーデ”からの脱却を意識しているようなので、どんなオシャレ術が登場するのか気になります。 

 例えば、スポーツ系男子受けが良いコーディネートは「白ゆるニット&スキニーデニムの王道甘めカジュアル」だというのですが……これは、いきなりの量産コーデなのでは? 「王道」と命名している点にツッコミを入れたくなります。そして、感度が高めでおしゃれなカルチャー系男子に好まれるファッションは、「ライダース&ニットワンピでちょい色っぽ」ということですが、街を出ればこの組み合わせの女性をよく見かけますし、またしても定番です。そのほかも「肩あきニット&ミニスカの肌見せコーデ」「ゆるもこカーデ&ミニの王道ガーリー」など量産型と思しきファッションが続出しています。

 「量産コーデじゃカレに刺さらない!」という言葉がコーディネートに反映されているようには到底思えず、矛盾を感じました。STに引き出しがないのか……それとも、男子高校生に一番響くファッションは、結局“王道”であると示したかったのでしょうか。STの迷走ぶりが感じられる企画でした。

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