コラム
女のための有名人深読み週報

滝沢クリステルと小泉進次郎「できちゃった婚」に見る、政治家一家のずる賢い「計算高さ」

2019/08/08 21:00
仁科友里
小泉進次郎オフィシャルブログより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「女子アナはしたたか」小原ブラス
『5時に夢中!』(TOKYO MX、8月7日)

 元内閣総理大臣・小泉純一郎氏の次男にして、自民党厚生労働部会長の小泉進次郎。将来の総理大臣に最も近いとも目されているが、その進次郎氏がフリーアナウンサー・滝川クリステル(以下、滝クリ)との結婚を発表した。滝クリは妊娠しており、年明けに出産予定だという。

 結婚発表まで、週刊誌に交際のうわさをキャッチされなかったという意味では驚いたが、滝川の方が4歳年上であるものの、二人は同年代。オトナのカップルという感じでお似合いだと私は感じた。

 しかし、ネットでは「いい年をしてデキ婚」というように、妊娠が先の結婚を非難する声が上がっている。さらに8月7日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)では、ロシア出身のタレント・小原ブラスが「女子アナはしたたか」と発言した。

 妊娠が先の結婚を責める声と、「女子アナはしたたか」発言は、根っこのところでつながっているのではないだろうか。女子アナはしたたかだから「結婚に持ち込む」ために、既成事実(子ども)を作ってオトコが逃げられないようにしたというふうに、オトコを騙したと思い込んでいるのではないだろうか。

 しかし、意図的に子どもを作って結婚する程度のしたたかさが通じるほど、政治家の家は甘くないように思う。ノンフィクション作家・石井妙子氏の著作『日本の血脈』(文春文庫)には、政治家一家・小泉家の軌跡が書かれている。

 小泉家は、もともとはとび職人の家系で、政治エリート一家ではない。そういう家系から、なぜ総理大臣が生まれたかというと、女たちがなりふり構わず政治資金を作り、奮闘したからだという。純一郎氏には3人の姉がいるが、彼女たちが中心となって純一郎氏の脇を固め、選挙を勝ち続けた。

 政治家の家には跡取りは不可欠であるので、純一郎氏は某製薬会社元会長の孫娘とお見合いをして結婚し、子どもをもうけた。都会育ちの夫人と、選挙以外はお金を使わない、食事もお茶漬け程度でいい小泉家の女たちの相性は悪く、純一郎氏は離婚を強く勧められる。夫婦仲は決して悪くなかったが、姉たちのサポートなしに、選挙は戦えない。純一郎氏が離婚したのは、夫人が3人目の子どもを妊娠している最中だったという。

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